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ドル円とユーロドル それぞれのポイント

Market Summary
27日の海外外為市場は、対円およびユーロで米ドルが上昇する展開となった。この日は主要な欧米株式が総じて上昇。また、株高と良好な米指標データが米長期金利に対する低下圧力の緩和要因となったことで、ドル円は高値113.46まで上昇する局面が見られた。一方、ユーロドルは大陰線が示現し、1.1635と今月17日以来の水準まで米ドル買いが進行した。また、この日は株高に加え原油高となったことで、米ドル以上に新興国通貨が堅調地合いとなった。特に上昇したのがトルコリラだった。米国との政治的対立が緩和するとの期待とAkbankのシンジケートローン確保の報道が好感され、トルコリラは対ドルで5.931と、8月17日以来の水準まで上昇する局面が見られた。
米株は、ハイテク株が上昇のけん引役となり主要3指数が上昇した。NY原油先物11月限はイラン情勢の緊迫化による需給ひっ迫が意識され、前日比0.55ドル高の1バレル=72.12と反発。一方、NY金先物12 月限は対ユーロでの米ドル買いを受け、前日比11.7ドル安の1トロイオンス=1187.40と続落した。

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Market Analysis
27日の米株は想定通り反発。また、米長期金利の低下圧力は株高と市場予想以上だった8月耐久財受注の結果を受け緩和された。これら米国市場の動向を受けドル円は今年1月高値113.38の突破に成功。米ドル以上に新興国通貨に対する買戻しがFOMC後も続いている状況を考えるならば、投資家のリスクテイク志向は健在と言える。この点は新興国株式のボラティリティの低下基調も示唆している。リスク選好相場が続く限り、ドル円は堅調地合いを維持するだろう。113円台前半の重要レジスタンスポイントを一気に突破したことで、次のターゲットは114円台の攻防シフトとなろう。昨年12月高値113.74の突破はフィボナッチ・プロジェクション50.00%の水準114.06トライのシグナルとして意識したい。114.00にはオファーが観測されている。一方、株高の調整局面ではドル円の反落を想定したい。下値の焦点は、昨日相場をサポートした10日MA(112.67前後)となろう。112.50にはビッドの観測あり。
一方、ユーロドルは筆者の予想に反し10日MA(1.1707前後)どころか21日MA(1.1658前後)をもローソク足の実体ベースで下方ブレイクした。今回の急落は6月FOMC後の状況と重なる。直近2日間で1%以上下落している点を考えるならば、調整の買戻しは散見されよう。だが、米欧のファンダメンタルズ格差、重要レジスタンスポイント1.1850レベルの突破に失敗し且つ上記のMAを一気に下方ブレイクしている状況、そしてリスク選好相場を背景に新興国通貨に対してもユーロ売り圧力が高まっている状況を考えるならば、8月15日から続いたユーロドルの反発基調が収束したと判断したい。本日は21日MA(1.1658前後)がサポートラインからレジスタンスラインへ転換するかどうか、この点を見極めたい。21日MAで反発が抑制されるケースでは1.16割れを警戒。1.1600のビッドをこなし1.15台の攻防へシフトする場合、9月11日 /12日に相場をサポートした1.1560を次の下値ターゲットと想定したい。一方、21日MAの突破に成功する場合、10日MA(1.1707前後)までの反発を意識したい。 

【チャート①:ドル円】

ドル円 USDJPY

【チャート②:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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