政党支持率と連動するポンド相場
現在の英ポンドは、政党支持率の動向と連動して動いています。理由は言うまでもなく来月12日の総選挙が迫っているからです。インプライド・ボラティリティの観点で考えるならば、ポンドドルは大きく動く可能性があります。上下のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご参照ください。
・政党支持率と連動するポンド相場
28日の外為市場ではユーロの買い戻し以外、目立った値動きは見られなかった。ドル円とユーロドルのインプライド・ボラティリティ(1ヶ月)を確認すると、今年9月より低下基調が鮮明となり、現在は3~4%台で推移している。目先、市場はこれら通貨ペアが大きく動く可能性が低いことを予想している。一方、ポンドドルのインプライド・ボラティリティ(1ヶ月)は、8月以降大きく上下に振れる展開となっている。現在は低下基調にあるが、その水準は10%台後半である。ドル円やユーロドルの水準(3~4%台)と比較すれば、目先大きく動く可能性があるのはポンドドルと市場は予想している。
そのポンドドルだが、今年8月から10月にかけては米英10年債利回り格差の動向とポンドドルの逆相関関係-利回り格差が急速に縮小するに伴いポンド買い圧力が高まっていた。しかし10月以降、利回り格差に大きな変化は見られない。それでもポンドが急伸(=インプライド・ボラティリティが12%の水準を一気に突破)した背景にあるのは、英国の政治リスクが後退していると市場関係者が判断しているからだ。事実、直近のポンドドルは保守党の支持率上昇を意識し、レンジの下限1.28レベルで底堅さを増している。昨日調査会社のユーガブは、来月12日の総選挙で保守党が定数650のうち359議席を獲得して単独過半数を獲得する予測を公表した。ユーガブの予測モデルは、2017年の選挙で当時のメイ政権が過半数を失うと正確に予測した実績がある。総選挙まで英ポンドはユーガブを中心とした政党支持率の動向で上下に振れる展開となろう。その過程で保守党勝利の情勢が高まる場合、レンジの上限1.30をトライ&突破する展開を予想する。上述したボラティリティ動向も考えるならば、1.3176(5/3)トライとなるかが注目される。一方、保守党の支持率が低下してもその幅が限定的ならば、レンジの下限1.28前後でサポートされる展開を予想する。尚、通貨オプション市場のリスクリバーサル(1週間/1ヶ月)だが、ユーロドルとは対照的に上昇基調にある。
【インプライド・ボラティリティ】
【ポンドドル】
・1.10レベルでせめぎ合うユーロドル
同じ欧州通貨のユーロは、対米ドルで1.10レベルの攻防が続いている。通貨オプション市場のリスクリバーサル(1週間/1ヶ月)の動向を確認すると、低下基調へ転じている。1.1020レベルでレジストされている直近の展開も考えるならば、目先は1.10をブレイクする展開を予想する。だが、上述したインプライド・ボラティリティの動向を考えるならば、10月上旬に相場をサポートした1.0940レベルを目先の下限と想定している。このレベルにはビッドが観測されている。また、今月14日に相場をサポートした1.0980にも同様にビッドの観測あり。
【ユーロドル】
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