閑散相場の中でもポンドドルが上昇 / ポンド円のチャートポイント
今日のポイント:『閑散相場の中でもポンドドルは上昇。通商協議のリスクが後退したことで目先は新たな上値の水準を探る展開に。ポンド円は米金利の動向次第でトレンドが左右される可能性あり。上下のチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
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閑散相場の中でもポンドドルが上昇
昨日の外為市場は、米株をはじめ主要な株価指数が上昇したことを受け、米ドル安優勢の展開となった。
対先進国通貨の中でも、特に英ポンド(以下ではポンド)での米ドル安が目立った。
通商協議で大枠合意、との報道を受け、この日のポンドドルは1.35台へと反発。高値1.3570まで上昇する局面が見られた。
変異種コロナのリスクはくすぶっているが、最大の懸念材料だった通商協議で英国とEUが大枠で合意したことは、ポンド相場にとってポジティブ要因となろう。事実、市場の短期予測を反映するリスクリバーサル(1週間)は反転し、ユーロポンドの日足ローソク足では大陰線が示現した(ユーロ売り/ポンド買いの展開となった)。
目先のポンドドルは、新たな上値の水準がどこになるのか?この点が焦点となろう。
まずは、今月17日の高値1.3624を突破できるかどうか?この点を確認したい。これを達成する場合は、2018年5月高値1.3773を視野に上昇幅の拡大を想定したい。
一方、下値の焦点は、これまでと変わらずフィボナッチ・リトレースメントの38.20%-50.0%ゾーンとなろう。
通商協議のリスクが後退した今、このゾーンをトライする材料は株安である。特に米株の動向が焦点となろう。米株高の調整局面ではポンドドルもその動きに追随し、サポートゾーンを目指す展開を予想する。
ポンドドルのチャート
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ポンド円のチャートポイント
一方、ポンド円の焦点は、142.71(9/1高値)を起点とした短期レジスタンスライン(トライアングルの上限)の突破が焦点となろう。このラインは今日現在、140.28前後で推移している。
ポンドドルが堅調に推移しても、ドル円の下落により、ポンド円はこのラインで反落する可能性がある。
ライン突破のキーポイントは、米長期金利(以下では米金利)の動向となろう。株高の局面で米金利も同時に反発すれば、ドル円には上昇圧力が高まろう。その結果、ポンド円は短期レジスタンスラインの突破に成功しよう。
このラインを突破する場合、次の上値の焦点は、今月4日高値140.70となろう。この水準をも突破する場合は、141円台への上昇が焦点として浮上しよう。
一方、下値の焦点は137円台の維持となろう。今月11日と21日にポンド円は急落した。しかし、137.00前後でサポートされ長い下ヒゲが示現。この水準でのポンド買いの強さを示唆する展開となった。
137.00をトライする材料は、やはり米株高の調整である。
株高のみのリスク選好相場(米金利の上昇なしのリスク選好相場)のケースでは、米ドル安の圧力でドル円の上値が抑制されよう。ポンド円も140円前半で上値の重い展開が予想される。
一方、『株高→円安』の圧力がサポート要因となることから、このケースでポンド円が137円台を下方ブレイクする可能性は低いと予想する。
ポンド円のチャート
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