HISが急伸、需要喚起策による旅行回復期待で 赤字見通しで下落後
28日の東京株式市場でHISが朝安後に急伸。20年10月期の赤字転落見通しを嫌気して朝方に下げたが、売りが一巡すると、政府の喚起策による旅行需要回復への期待で切り返した。
28日の東京株式市場でエイチ・アイ・エス(HIS)<9603>が朝安後に急伸。2020年10月期通期の赤字転落見通しを嫌気して朝方に下げたが、売りが一巡すると、政府の喚起策による旅行需要回復への期待で切り返した。世界各国からの新規入国の緩和の決定も支援材料になっている。
午後2時19分現在、前週末比139円(7.87%)高の1906円で推移している。朝方に5.04%安の1678円まで売られていた。
HISは25日の取引終了後に5~7月期の決算短信を公表。20年10月期通期の連結最終損益が318億円の赤字(前期は122億円の黒字)に転落すると予想した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が長期に及び、旅行需要が低迷しているため。
実際に最終赤字になれば、02年の上場以来初めてとなる。これまではコロナ禍による先行き不透明感を理由に通期見通しを未定としていた。
20年10月期の売上高見通しは前期比47.6%減の4240億円、営業損益見通しは367億円の赤字(前期は175億円の黒字)。また、収益回復に向けた財務基盤の安定化が急務であるとして、初めて配当を見送る(前期は1株当たり33円を実施)。
19年11月~20年7月の連結決算は純損益が169億3900万円の赤字(前年同期は64億7800万円の黒字)。売上高は30.1%減の4010億1600万円。
Go To トラベル
国土交通省によると、7月22日に始まった国内旅行の需要喚起策「Go To トラベル」を利用した宿泊者は8月末までで1339万人。10月1日から東京を事業の対象に加えることで、利用に弾みがつくと見込まれる。
HISは売上高のおよそ8割を海外旅行に関わる事業が占めるため、Go Toの恩恵は限定的とみられるが、それでも業績にはプラスと受け止められている。
また政府は25日開催の新型コロナ感染症対策本部で、世界各国からの新規入国を10月1日から順次緩和すると発表した。
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