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米ドル安トレンドに変化なし ユーロドルの上値ターゲットは1.20レベル / ドル円は104.50レベルの攻防が焦点

今日のサマリー。米ドル安のトレンドが加速。ユーロドルは1.20が次の上値ターゲットに。ドル円は104.50の攻防が焦点。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

米ドル安トレンドに変化なし ユーロドルの上値ターゲットは1.20レベル

欧州通貨を中心に米ドル安トレンドが続いている。

ユーロドルはフィボナッチ・リトレースメント61.80%の水準にあたる1.1820レベルをあっさりと突破
昨日は高値1.1848まで上昇する展開となった。

一方、対英ポンドでも米ドル安のトレンドが加速し、節目の1.30を難なく突破した。
そして高値1.3102と、今年3月10日以来の水準まで上昇した。

米株高を調整する局面では、米ドルを買い戻す動きが散見されよう。
だが、昨日の動向を見ればわかるとおり、反落しても下値では押し目買い意欲が強い。
よって、米ドルを買い戻す動きも限定的となっている。

米株で大きな株高の調整が入らない限り、ユーロドルは米ドル安のトレンドにサポートされよう。

上昇トレンドが続く場合、ユーロドル次の上値ターゲットは1.20のトライとなろう。
この水準は、フィボナッチ・プロジェクション61.80の水準にあたる。

一方、下値の焦点は1.17台の維持で変わらず。
昨日は1.1729でサポートされた。

このまま1.17台を維持する状況が続けば、新たなレンジの下限の候補となろう。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

ドル円は104.50レベルの攻防が焦点

ドル円は105円を挟んだ展開となっている。

ここ数日の動向を確認すると「米株高→米ドル売り→ドル円の下落」「米株高の調整→米ドルの買戻し→ドル円の反発」というトレンドパターンが見られる。

実際に昨日のドル円(下のチャートはわかりやすくするために「円ドルレート」とした)と米株の推移を比較すると、そのトレンドパターンが見て取れる。

米株高のトレンドが続く場合、目先の下値の焦点は104.50レベルの攻防となろう。
この水準は2018年3月と2019年8月にドル円の下落を止めた経緯がある。

米株高を背景に下値トライが続く場合、104.50レベルでトリプルボトム形成となるかどうか?目先はこの点に注目したい。

円ドルと米株の比較チャート

円ドルと米株の比較チャート

リスクリバーサル(1週間)は反転基調にある。
また、21日MA(今日現在106.58レベル)の水準からマイナス2%近くかい離している。

これらの状況を考えるならば、ドル円は短期的な調整の反発を意識したい。

このケースでのドル円は、105.30レベルの突破が目先の焦点となろう。
29、30日と105.30の突破に失敗している。

この水準の突破に成功する場合、106.00を視野に上昇幅の拡大を予想する。
106.00にはオファーが観測されはじめている。

ドル円の動向

ドル円の短期予測と21日MAとのかい離チャート

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