ドル円のチャートポイント / ユーロドルのチャートポイント

ドル円のチャートポイント

11日のドル円は、久しぶりにドル買いと円売りが重なり、レジスタンスのポイントとして意識されていた106.20と106.50を上方にブレイクする展開となった。

市場の短期的な予測を反映するリスクリバーサルを確認すると上昇基調にある。
通貨オプション市場の参加者は、短期的なドル円の堅調地合いを予想している。

しかし、予想変動率（インプライドボラティリティ）が低下基調にあることを考えるならば、底堅さを維持しながらも、上昇幅は限定的と予想する。

本日の焦点は、昨日上値を抑制した106.70レベルの突破となろう。
7月にかけてこの水準はサポートのポイントとして意識された経緯がある。

この水準の突破に成功する場合は、107円を視野にもう一段の上値トライを想定したい。
106.70から106.80にかけてはオファーが観測されている。

一方、下値の焦点は106円台の維持となろう。

株高の局面では米ドル安により下値トライを予想する。

106円を下方ブレイクする場合は、105.50レベルの維持が焦点として浮上しよう。
今月5日以降、この水準を下抜ける局面では、押し目買いが入る展開となっている。105.50にはビッドの観測あり。

ドル円の短期予測

ユーロドルのチャートポイント

一方、ユーロドルは徐々に上値の水準が切り下がっている。

昨日は、市場予想（55.0）を大幅に上回った８月の独ZEW景況感調査の結果（71.5）を受け、1.18台を回復する局面が見られた。

しかし、NY時間の終盤に米株の下げ幅が拡大すると米ドル買いの圧力が高まり、あっけなく反落。
日足のローソク足は、長い上ヒゲ付きの上影陽線となった。

前日の陰線引けも考えるならば、本日の上値の焦点は1.1800レベルの攻防となろう。
米株高の局面では、米ドル安を背景にこの水準をトライする展開を予想する。

しかし1.18台乗せに何度も失敗するならば、レンジの水準が1.1900から1.1800に切り下がる可能性を意識したい。

一方、下値の焦点は1.17台の維持となろう。
先月28日以降、この水準で相場がサポートされ続けている。

1.1700にはビッドが観測されている。

本日の米株が続落し、且つ下落幅が拡大する場合は、1.17のブレイクを予想する。
このケースでは、次の下値の焦点として21日MAを想定したい。
このMAは今日現在、1.1675レベルで推移している。

ユーロドルのチャート