JDIの4~6月期、赤字幅縮小 21年3月期売上高予想引き下げ
ジャパンディスプレイが10日発表した4~6月期決算は赤字幅が前年同期に比べて縮小。営業損失と売上高は予想レンジに収まった。一方、同社は21年3月期の通期売上高予想を引き下げた。
液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)<6740>が10日に発表した2020年4~6月期連結決算は赤字幅が前年同期に比べて縮小した。営業損失と売上高は予想レンジに収まった。一方、同社は21年3月期の通期売上高予想を引き下げた。
4~6月期の営業損益は70億600万円の赤字(前年同期は270億7300万円の赤字)、純損益は162億8600万円の赤字(同789億1300万円の赤字)だった。売上高は前年同期比2.7%減の879億9900万円。
6月末に発表した4~6月期の業績見通しは営業損益が70億~90億円の赤字、売上高は前年同期比6.0~1.6%減の850億~890億円だった。
新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に消費が減退した結果、主力のスマートフォン向けや車載向けディスプレイの需要が低迷し、売上高を押し下げた。
売上高の低水準により営業赤字が継続。ただ、コロナ禍での需要急減で生じた在庫増加による売上原価低減効果などで、赤字幅は前年から200億円余り縮小した。
7~9月期も赤字幅縮小見込む
JDIは21年3月期の通期連結売上高見通しを修正。6月末に発表した従来予想の前期比15~20%の減収から、同15~25%の減収へとレンジ下限を引き下げた。
車載向けディスプレイの需要は足元で回復しているが、コロナの影響でスマホ向けディスプレイの需要の不透明感が継続していることを理由に挙げた。
7~9月期の業績見通しは、売上高が前年同期比25.3~18.6%減の1100億~1200億円、営業損益が30億円の赤字~変わらず(同80億9600万円の赤字)とした。
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