JDIが続伸、一時7％高 最大900億円支援でいちごアセットと協議
・12日開催の取締役会に付議と発表
・アップルへの白山工場一部売却で220億円確保へ
12日後場の東京株式市場で経営再建中の液晶パネル大手ジャパンディスプレイ（JDI）<6740>が大幅に続伸。投資顧問いちごアセットマネジメントからの金融支援をこの日開催の取締役会に付議する予定と発表したことが材料視されている。支援額は最大900億円とみられている。
午後2時24分現在の株価は前日比4円（5.8％）高の73円。一時7.25％高の74円まで買われた。
出来高が2375万1100株と大きく膨らんでおり、現時点で東証1部銘柄で4位となっている。
JDIによるプレスリリース発表に先立ち、12日付の朝日新聞朝刊がいちごからの金融支援について報じていた。
いちごと想定通りの出資で合意できれば、中国投資会社ハーベストグループが離脱して崩れた金融支援の枠組みを刷新し、2月末までに開く予定の臨時株主総会で承認を得たい考えという。
JDIは4月、台中3社連合から最大800億円の支援を受け入れると発表。しかし、6月に台湾2社が離脱し、金融支援の最終契約を結んでいたハーベストも9月、臨時株主総会前日に出資を見送ると通知。再建案は白紙に戻っていた。
主要顧客の米アップルとは、7月から操業を停止している白山工場の一部設備を約2億ドル（約220億円）で取得してもらう交渉をしているという。アップルはこれまで出資を軸に支援を検討していたが、この方式を採用すれば増資による株式の希薄化が回避できるという。
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