JXTGなど石油株高い、NY原油先物が3カ月ぶり高値
・米中協議前進で需要増を期待
・米在庫が大幅減
27日前場の東京株式市場でJXTGホールディングス<5020>などの石油銘柄が上昇した。米中両国が貿易交渉の「第1段階」合意に近く調印するとの見方から、ニューヨーク原油先物相場が26日に一時3カ月ぶりの高値まで上昇。石油会社の業績への期待が広がった。
前場終値はJXTGが前日比3円(0.6%)高の503.6円。一時0.62%高の503.7円まで上昇した。
出光興産<5019>は15円(0.49%)高の3060円。一時0.99%高の3075円まで買われている。
コスモエネルギーホールディングス<5021>は8円(0.31%)高の2549円。
26日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2020年2月限は3日続伸し、前営業日比0.57ドル高の1バレル=61.68ドルで取引を終えた。一時61.83ドルと中心限月として9月上旬以来約3カ月ぶりの高値を付けた。
米原油在庫
中国外務省の耿爽報道官が25日、米中合意の調印を巡り米国と密接に連絡を取っていると発言。また、トランプ米大統領は24日、中国の習近平国家主席との調印式を20年1月に行うと語っている。米中の貿易合意により世界景気が回復し、原油需要が増大するとの期待が広がり相場を押し上げた。
さらに、原油在庫の大幅な取り崩しも相場の追い風になった。米石油協会(API)が24日発表した週間の石油在庫統計で20日までの1週間の原油在庫は790万バレル減となり、市場予想の180万バレル減を大きく上回る減少となった。
米エネルギー情報局(EIA)が27日発表する統計でも原油在庫が2週連続で減少するとの予想が多い。
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