JXTGなど石油株安い、NY原油反落で 米原油生産が過去最高
・石油と鉱業が33業種で唯一下落
・米原油在庫が予想上回る増加
15日の東京株式市場で出光興産<5019>やJXTGホールディングス<5020>など石油関連銘柄が安く引けた。ニューヨーク原油先物相場の下落やそれを受けた米石油銘柄の下げが売り材料になった。米原油生産が過去最高となり、在庫が増加した。
終値は出光が前日比55円(1.75%)安の3080円、JXTGが0.7円(0.14%)安の504円。
石油資源開発<1662>は22円(0.74%)安の2934円で取引を終えた。
この日は東証33業種中、石油・石炭製品と鉱業が唯一、値下がりした。
14日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)ではWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の12月限が反落した。終値は前日比0.35ドル(0.61%)安の1バレル=56.77ドル。
EIA在庫統計
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が市場予想以上に増加したことが嫌気された。原油在庫は220万バレル増加。市場は165万バレル前後の増加を予想していた。米原油生産が日量1280万バレルと過去最高となったことが在庫の積み増しにつながった。
さらにガソリン在庫も予想に反して増加した。
これより前、石油輸出国機構(OPEC)が来年の米シェールオイル供給の伸びが鈍化するとの見方を示し、米原油相場は買いが先行していた。
14日の米株市場ではヘス<HES>が前日比1.12ドル(1.62%)安の67.85ドル、エクソンモービル<XOM>が0.30ドル(0.44%)安の68.50ドルで取引を終えている。
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