JXTGが年初来安値、リスクオフで原油が急落
・WTI期近が3%超下落
・米原油在庫が増加
15日の東京株式市場でENEOS Holdings Inc<5020>や出光興産<5019>が年初来安値を更新した。米株式相場の大幅安を受けて投資家がリスクオフの姿勢に傾くなか、リスク資産である原油相場が急落し、石油関連銘柄が売られる展開となった。
終値はJXTGが前日比13.6円(3.11%)安の423.1円、出光が51円(1.88%)安の2665円。
INPEX<1605>は16.6円(1.80%)安の903.2円で取引を終えた。
株式相場が全面安の展開となるなか、この日は東証33業種のすべてが下落した。石油・石炭製品が値下がり率のトップで、鉱業は4位。
エクソンモービル大幅安
14日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は5営業日ぶりに反落した。世界景気の先行き不透明感が強まり、原油需要の減少が懸念された。
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の9月限は前日比1.87ドル(3.27%)安の1バレル=55.23ドルで取引を終了した。
14日朝の米債券市場で10年物の米国債の利回りが2年物を下回る「逆イールド」の状態になったことが景気後退の兆しと受け止められ、米株式市場でダウ工業株30種平均が今年最大の下げとなった。
エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が前週比で増加したことも原油の売り材料だった。市場は在庫減少を予想していた。
夏季のドライブシーズンの最中にも関わらず、ガソリン在庫も増加した。
また、7月の中国鉱工業生産が約17年ぶりの低い伸びだったことや、ドイツの4~6月期の実質国内総生産(GDP)速報値が3四半期ぶりにマイナス成長になったことも原油需要の減少に対する警戒感を強めた。
米国の石油関連銘柄も大幅に下落した。14日の米株式市場でエクソンモービル<XOM>は前日比4.03%安、シェブロン<CVX>は3.8%安で取引を終えた。
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