FOMC後の米株に注目 ドル円は短期サポートラインの攻防が焦点
今日のサマリー。今日はFOMCが焦点。FEDから株高について何らかの言及があるかどうか。FOMC後の米株の動向に注目。ドル円は短期サポートラインの攻防が焦点。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
無風で通過するようにみえるFOMCだが
9日の外為市場は、米ドルと日本円を買う動きが見られた。
この日の主要な株価指数は利益確定の売りに圧され反落。
株安が米ドル買いと円買いの圧力を高めるトリガーとなることが、あらためて確認できた。
そして、ドル円が下落した展開は、株安局面での円高優勢というトレンドパターンが続いていることも再確認できた。
円相場のパフォーマンス
本日は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表される。
パウエルFRB(以下FED)は現在の政策を維持するだろうし、また将来の不透明感に対する「機動的なスタンス」も維持するだろう。
無風で通過するようにみえるFOMCで筆者が注目しているのが「株高について言及してくるかどうか?」この点である。
FEDとしては、景気の後退を防ぐために無制限緩和を導入しているのであって、株高を演出するためにやっているわけではない。
実体経済を無視した株高が進行し続ければ、新たなリスク要因となろう。
米大統領選挙を控える中、トランプ大統領の支持率が低下している現状を考えるならば、株高について言及してくる可能性は低い。
だが、低いがゆえに、株高に対する何らかの発言がパウエル議長からある場合、米株の調整圧力を高めるだろう。
この場合、外為市場では円高圧力が高まろう。
失速するドル円 短期サポートラインの攻防が焦点
ドル円は110円手前で急速に失速。108円台の維持にも失敗したことで、再び107円を下限とした相場へ逆戻りしている。
気になるのは、インプライドボラティリティ(1週間)がじわじわと上昇していることである。
株高トレンドが続いていることを考えるならば、ボラティリティの上昇は上値トライのシグナルに見える。
しかし、リスクリバーサル(1週間)は低下基調へ転じている。
ボラティリティの上昇とリスクリバーサルの低下が同時に発生している状況は、一転してドル円が下落する可能性を示唆している。
そのトリガーとなりえるのは、やはり株高の調整だろう。
ドル円の短期予測
ドル円チャート
ドル円が下値トライとなる場合、焦点は107円台の維持となろう。
昨日、相場をサポートした107.60にはビッドが観測されている。
本日、この水準には短期サポートラインが推移している。
このラインを下方ブレイクする場合、107.00を視野に、下落幅の拡大を警戒したい。
なお、107.00にもビッドが観測されている。
一方、政策相場を意識した株高トレンドが続く場合は、昨日の高値108.54レベルの突破が焦点となろう。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。