反発基調を維持する米長期金利 / ドル円と米金利 / ユーロドルは1.1610レベルが焦点に
今日のポイント:『米長期金利の反発基調が続いている。この状況が続く場合は株高→ドル買いの展開を想定しておきたい。ドル円とユーロドルのチャートポイントについて』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
反発基調を維持する米長期金利
昨日の米国株式市場は、主力ハイテク株の上昇がサポート要因となり、主要3指数は反発して引けた。
一方、米債市場では良好な米指標データと7年債入札の結果を受け反発基調を維持した。
これらの動向を背景に外為市場では米ドル買い優勢の展開となった。
ドル円は104円台を維持する一方、ユーロドルはサポートポイントの1.1700を再び下方ブレイクし下落トレンドを鮮明にしている。
現在、筆者が注目しているのが、米長期金利(以下では米金利)の動向である。その米金利は今年の8月以降、反発基調を維持している。
株高トレンド、景気の回復期待、財政リスクそして年末を意識した投資家のポジション調整等、現在の米債市場では様々な要因が重なり金利が反発していると考えられる。
FEDの金融緩和政策を考えるならば、米金利が右肩上がりの一辺倒、となる可能性は低い。
しかし、上記の要因で短期的に米金利の反発基調が続く場合は、『株高/米ドル買い』という、これまでの政策相場とは違ったトレンドが散見されることを意識したい。
米長期金利のチャート
ドル円と米金利
ドル円は現在、104円台の攻防となっている。今年の7月以降、昨日を含めて三回ほど104.00をトライする局面があった。
目先、104円台を維持する条件として意識したいのは、米株高と米金利の反発が同時に発生する局面が続くかどうか?である。
米株高は円売り要因である。そして米金利が反発基調を維持すれば、実質金利(=名目金利-期待インフレ率)の低下幅は縮小する。これは米ドルのサポート要因になる。
一方、米株高トレンドが大きく崩れるか、米株が株高トレンドを維持しても米金利の反発基調が終息するならば、ドル円は104円ブレイクを常に意識する状況が続こう。
本日のドル円も104円台の維持が焦点となろう。このレベルにはビッドが観測されている。一方、上値の焦点は、105.00レベルで推移しているバンドの上限の攻防となろう。105.00にはオファーが観測され始めている。
ドル円のチャート
ユーロドルは1.1610レベルが焦点に
ドル円とは対照的にユーロドルは、サポートポイントの1.17を完全に下方ブレイクしている。
目先の焦点は1.17がサポートポイントからレジスタンスポイントへ転換するかどうか?である。
1.17レベルがレジスタンスポイントとして相場の戻りを抑制する場合、ユーロドルの下落幅がさらに拡大する展開を意識したい。
目先の下値の焦点は、9月の安値1.1610レベルの攻防である。昨日の安値1.1648の下方ブレイクは、1.1610レベルをトライするシグナルとして警戒したい。1.1600にはビッドが観測されている。
1.16台をも下方ブレイクする展開となれば、フィボナッチ・リトレースメント50.00%および61.80%の攻防に注目したい。
ユーロドルのチャート
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。