銅価格、買われ過ぎとシティが分析 LMEで5カ月ぶり高値
・短期の目標価格5750ドル
・最近の銅の上昇、株高伴わず
ロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月先物価格が日本時間7日午前の時間外取引で1トン=6172.50ドルに上昇し、1月22日以来の高値を付けた。こうしたなか、シティのアナリストは銅は買われ過ぎとの見方を示している。
この日の銅の上昇は、6日発表となった6月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数が過去最大の改善幅になり、米国の景気回復への期待が高まったことが大きい。
さらに銅の最近の上昇を支えているのが需給の改善見通し。最大生産国のチリで新型コロナウイルスの感染拡大により供給が減少するとの懸念が強まっている一方、最大消費国の中国で景気回復により需要が増加するとの見方が多い。
しかし、シティによると、世界の景気動向の前触れとみなされることが多い銅は過大評価された状態で7~9月期を迎えた可能性がある。
米テレビ局CNBCによると、シティは先週のリサーチノートで、この1か月間に銅価格が5700ドルから6000ドル超に上昇する過程で、株価と債券利回りは横ばい、あるいは下落しているとし、これらのヒストリカルな関係性に基づけば、銅は220ドルから420ドル過大評価された状態にあるとの見方を示した。
その上で(足元は6050ドルだが)われわれは短期の目標価格を5750ドルで継続するとし、また最終的には押し目買いを推奨するとした。
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