焦点は米指標―雇用統計へ
ウイルス相場からリスク選好相場へ回帰する中、市場の焦点はひとまず米指標データへシフトするでしょう。本日は1月雇用統計に注目です。ドル円とユーロドルの焦点は?詳細はマーケットレポートにて。
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焦点はひとまず米指標データへ
米株は最高値圏での攻防が続き、他の主要株価指数も堅調地合いを維持している。また、米長期金利は1.65%前後まで反発し、原油価格も続伸中。ウイルス相場からリスク選好相場へ回帰する中、市場の焦点はひとまず米指標データへシフトしよう。
今週発表された米国の指標データは、総じて市場予想を上回る内容となった。中でも注目すべきは雇用関連指標だったが、ISM指数の雇用指標はまちまちの内容(製造業:45.1→46.6 / 非製造業:55.2→53.1)だった一方、ADP雇用統計は15.6万人の予想に対して29.1万人と大幅に上回った。これらの結果を受けドル円のリスク・リバーサルは上昇、ユーロドルのそれは低下基調にある。つまり、通貨オプション市場では、ドル円は上昇する可能性、ユーロドルは下落する可能性がそれぞれ意識されていることになる。このタイミングで本日発表される米雇用統計が総じて市場予想を上回るならば、ドル円は2015年6月高値を起点とした長期レジスタンス(110.12前後)のトライおよび突破が焦点となろう。110.10および110.20にはそれぞれ厚いオファーが観測されている。一方、米雇用統計が総じて市場予想を下回るケースでは、ドル円の反落を予想する。だが、リスク選好相場へ回帰している現在の状況を考えるならば、下落幅は限定的だろう。ビッドが観測されている109.50、109.30レベルの攻防に注目したい。米株が大きく調整する場合は、109.00までの下落を意識したい。尚、このレベルにもビッドの観測あり。
ドル円チャートとリスク・リバーサル
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一方、ユーロドルは昨年10上旬に相場をサポートした1.0940の攻防が焦点となろう。このレベルにはビッドが観測されている。1.0940のブレイクは1.09トライのシグナルと想定したい。1.0900にもビッドの観測あり。一方、上値の焦点は、先月中旬以降レジスタンスラインとして意識される局面が見られる13日MA(1.1030レベル)の攻防となるか、この点に注目したい。リスク・リバーサルの動向を考えるならば、現時点で警戒すべきは1.09トライの方である。
ユーロドルチャートとリスク・リバーサル
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