イタリア財政への懸念と英国の欧州連合（EU）離脱をめぐる混乱を受け、ユーロが売らている。円に対してはリスクオフの買いが入りやすい地合いだ。
イタリア財政への懸念と英国の欧州連合（EU）離脱をめぐる混乱を受け、ユーロが売らている。円に対してはリスクオフの買いが入りやすい地合いだ。
円は対ユーロで続伸。東京時間午前に1ユーロ128円半ば付近まで円高・ユーロ安が進み、午後はおおむね128円台後半で取引されている。9月前半以来の円高・ユーロ安に相当。
EUの執行機関である欧州委員会は18日、イタリア政府に対し、2019年予算案は財政規律を大幅に逸脱するもので、前例のない違反だとの見解を示した。これを受け、イタリアの10年物国債利回りは14年以来となる、4年ぶりの高い水準に上昇した。
また英国のEU離脱問題では、EU側の責任者の欧州委のバルニエ首席交渉官の発言でユーロが売られた。首席交渉官は、合意に向けた進ちょく率は90％に達しているものの、アイルランド国境問題が依然として障害になっているとし、引き続き合意に到達しない可能性があるとの見方を表明した。
こうしたなか、安全資産とされる円にはリスクオフの買いが入りやすい地合いだ。
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