11月11日からロンドンで8日間開催されるATPファイナル。世界で毎年9500万人がテレビ観戦するこの大会への錦織圭の出場に期待が高まっている。出場権を獲得ポイントで競う「レース・トゥ・ロンドン」で30日現在、錦織は9位につけている。
ATPファイナルは、男子テニスの年間成績上位8人で争われる。錦織はレース終盤に米国のジョン・イスナーと入れ替わる形でいったん10位に後退したが、ATP500ウィーン大会でオーストリアのドミニク・ティエムを破って4強進出を果たし、イスナーと再度順位が逆転した。
レース・トゥ・ロンドンで4位のアルゼンチンのフアンマルティン・デルポトロが右膝を骨折しており、9位の選手は繰り上げで出場権を得る可能性がある。
この大会の経済効果に触れたい。主催者側の発表によると、2017年の大会来場者数は25万3642人。2009年に開催地がロンドンに移されてからの累計数は230万人となった。チケットの平均価格は83ドル(約9300円)。大会ウェブサイトとソーシャルメディアでの動画再生回数は平均で計1000万という。
2017年に日東電工がバークレイズに代わり4年契約でタイトルスポンサーに就任し、現在は「Nitto ATPファイナル(Nitto ATP Finals)」と呼ばれる。錦織が今年の大会に出場すれば、2年ぶり4回目となる。
29日に開幕したファイナル前最後の大会、マスターズ・パリ大会で準決勝に進むことが錦織のファイナル出場の条件だ。
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