男子テニスの錦織圭がATPファイナル出場に向け大きく前進した。大会出場権を年間獲得ポイントで競う「レース・トゥ・ロンドン」で当確圏内に入った。
ATPファイナルは年間成績上位8人で争われる。レース・トゥ・ロンドンで4位のアルゼンチンのフアンマルティン・デルポトロが右膝を骨折しており、9位の選手は繰り上げで出場権を得る可能性がある。これまでに上位6人の出場が確定している。
錦織と9位争いを展開していた米国のジョン・イスナーは1日、マスターズ・パリ大会のシングルス3回戦で敗退。レース・トゥ・ロンドンで錦織を下回ることが決まった。また、パリ大会優勝との条件で9位に入る可能性があったクロアチアのボルナ・チョリッチも同日敗退した。
一方、錦織は1日、パリ大会のシングルス3回戦で南アフリカのケビン・アンダーソンに勝利して8強入りを決めている。2日の準々決勝でスイスのロジャー・フェデラーと対戦する。
またここにきて、世界ランキング1位のスペインのラファエル・ナダルが腹筋の痛みを理由にパリ大会を棄権。ファイナル出場については明言を避けている。
世界ランキングでも錦織は次週の9位以内が確定している。昨年9月以来のトップ10復帰となる。
日東電工が冠スポンサーになっているATPファイナルは毎年およそ9500万人(主催者発表)がテレビ観戦するイベント。錦織が今年の大会に出場すれば、2年ぶり4回目。
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