武田薬品工業が19日、米国預託証券（ADR）をニューヨーク証券取引所に上場させることを明らかにした。アイルランドの製薬大手シャイアー買収に伴う対応という。
上場日は24日の予定。店頭取引市場で流通している既存のADRを上場させるという。
武田によるシャイアーの約6兆8000億円での買収に際し、シャイアー株主は、シャイアー株1株あたり30.33ドルの現金と、武田が発行する新株0.839株、もしくは武田のADR1.678株を受け取る。
武田は東京証券取引所での上場を維持するとしており、シャイアー株主はADRと日本の武田株のいずれを選ぶことも可能だ。
武田は買収額のうち約3兆円を借り入れと社債発行などで調達し、約4兆円を新株発行によって賄う。
午前10時24分現在、武田株は前日比153円（4.26％）高の3741円で推移している。
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