新たなレンジを探る展開へ ドル円は下限が104 上限が106.50もしくは107.50が候補 / 豪ドル/米ドルの焦点は0.70と0.72
今日のサマリー。ドル円は新たなレンジを探る展開へ。上限と下限それぞの候補となる水準は?豪ドル/米ドルは0.70と0.72の攻防に注目。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
新たなレンジを探る展開へ ドル円は下限が104 上限が106.50もしくは107.50が候補
昨日の外為市場は、米ドルを買い戻す動きが続いた。
しかし、米ドル相場の上昇幅は限定的となった。
FEDが現在の超緩和政策を続ける以上、米ドル相場は調整の買戻しを挟みながら、米ドル安のトレンドが継続しよう。
主要通貨ペアの目先の焦点は、新たなレンジの水準を探ることにあろう。
例えばドル円は、106円を完全に下方ブレイクするまでは、106.00-108.00を中心としたレンジ相場が続いていた。
しかし、現在は106円がサポートラインとして意識されなくなっている。
このような状況に加えて、FEDの超緩和政策が今後も続くことを考えるならば、レンジの上限が切り下がる展開を意識したい。
何度か突破に失敗する戻り高値の水準が、新たなレンジの上限となろう。
現時点では、昨日上値を抑制した106.50もしくは6月の半ばからレジスタンスポイントとして意識される場面が多くなっている107.50を新たなレンジの上限の候補として意識しておきたい。
一方、新たなレンジの下限は104.00を想定したい。
2018年3月(安値104.55)、2019年8月(安値104.44)そして先月31日(104.17)と、104円台は大きな米ドル安/円高のトレンドを3回止めた経緯がある。
このような過去の経緯から、104.00にはビッドが置かれている。
ドル円のチャート
豪ドル/米ドルの焦点は0.70と0.72
本日は豪準備銀行(RBA)イベントがある。
政策金利は0.25%で据え置かれるだろう。
今回の焦点は、RBAが抱く経済の見通しにあろう。
経済の先行きについて厳しい見方を示すならば、一時的な豪ドル高の調整(豪ドル売り)を予想する。
豪ドル/米ドルが反落する場合の焦点は0.70台の維持となろう。
6月以降、この水準はレジスタンスのポイントとして意識され続けてきた。
そのポイントがサポートへ転換する場合、レンジが切り上がる可能性を市場参加者に意識させよう。
そして「FEDの超緩和政策 ⇒ 米株高」のトレンドが続いている状況を考えるならば、0.70台を維持する可能性は高いと予想する。
一方、豪ドル/米ドルの新たなレンジの上限として注目したいのが0.72のレベルである。
2019年2月以降、この水準がレジスタンスポイントとして意識される状況が続いている。
先月31日に高値0.7227まで上昇する局面が見られたが、長い上ヒゲが示現しあっけなく反落。
NYタイムの終値で0.72を突破することができなかった。
「FEDの超緩和政策⇒株高+米ドル安」という政策相場が今後も続くことを考えるならば、0.72を突破する可能性は高いだろう。
だが、今は急速に進行した米ドル安の調整が入り易いタイミングであることを考えるならば、短期的に0.72レベルで上値が抑制される展開を警戒したい。
豪ドル/米ドルのチャート
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。