NY金先物が一時1500ドル台、約6年ぶり リスク回避の買いで
・2013年以来の高値
・安全資産として資金が流入
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場が時間外取引で一時、約6年4カ月ぶりに1500ドル台に乗せた。金融市場の緊張が高まるなか、安全資産とされる金がリスク回避の買いを集めている。ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)が大幅利下げに踏み切ったことも金の支援材料だった。
6日のニューヨーク市場で取引の中心の12月限は3日続伸。前日比7.7ドル高の1トロイオンス=1484.2ドルで通常取引を終えた。その後の時間外取引では一時1502.3ドルまで上昇し、中心限月ベースで2013年以来の高値を付けた。
トランプ米大統領が日本時間2日未明、ほぼすべての中国製品に関税を課す「対中制裁第4弾」を発動する方針を示したことをきっかけに足元の⾦融市場は揺らいでいる。こうしたなか、ナバロ米大統領補佐官は6日、米連邦準備理事会(FRB)は年末までに少なくとも0.75%か1%利下げしなければならないと発言した。
FRBは7月末に政策金利を0.25%引き下げ、10年半ぶりに利下げに転じたばかりだが、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が金利先物から市場の利下げ予想の確率を算出する「Fedウオッチ」では9月の利下げも確実視されている。現時点で50bpの利下げ確率は21.2%となっている。
NZ中銀、予想上回る大幅利下げ
ニュージーランド中銀は7日の金融政策委員会(MPC)で、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)の0.5%引き下げを決定。OCRを過去最低の1%とした。
0.5%の利下げは2011年3月以来となる。市場では1.25%への引き下げが広く予想されていた。
利下げ局面では金利を生まない資産である金の投資妙味が増すため、金に資金が流入しやすくなる。
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