NY原油が時間外で上昇、リスクオフ和らぐ
・中国の新たなウイルス感染者が減少
・OPECプラスが会合開催へ
19日アジア時間の原油相場は上昇した。中国で新型コロナウイルスの新たな感染者が2日連続で減少。新型肺炎問題が幾分落ち着きをみせるなか、市場がリスク志向を強め、原油を含むリスク資産が買われた。
アジアの株式相場は総じて上昇。日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、オーストラリアや香港、韓国の主要株価指数も上昇した。
外国為替市場では安全資産の円が売られる展開。ドルの対円相場は日本時間午前中に110円台前半に上昇した。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物で期近の3月限はしっかり。アジア時間19日の時間外取引で通常取引終値を1.17%上回る1バレル=52.66ドルまで上昇。1月31日以来の高値を付けた。
18日の通常取引は前営業日と同じ52.05ドルで取引を終えた。
OPECプラス
中国国家衛生健康委員会は19日、中国本土の感染者が18日に1749人増えたと発表。新たな感染者は17日よりも減少し、1月29日以来の低水準となった。
これにより、市場の過度のリスクオフは後退した。ただ、中国の製造業の稼働率が回復していないため、原油の上値は引き続き重い。
一方、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど主要産油国で構成するOPECプラスが近く会合を開き、原油価格の低迷に歯止めをかけるべく、協調減産の延長や規模拡大を協議するとの思惑も相場を支えた。
ロシアのソロキン・エネルギー副大臣は18日、OPECプラスは予定通り、3月6日にウィーンで次回会合を行うと述べた。2月に入り、相場は50ドルを割り込むなか、OPECプラスは会合の開催時期の前倒しを検討していた。
石油銘柄
国内の石油関連銘柄は小幅まちまちで引けた。
出光興産<5019>の終値は前日比17円(0.6%)高の2871円。JXTGホールディングス<5020>は1.7円(0.36%)安の465.3円で取引を終えた。
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