NY原油が上昇 追加減産巡り楽観的な観測多いと石油大手幹部
・シェブロンCEO「需要は明らかに減退している」
・OPECプラス、5日から臨時会合
3日に続伸したNY原油先物相場が時間外取引で上値を伸ばしている。石油輸出国機構(OPEC)プラスの追加減産に関する楽観的な観測が多いとの米石油大手幹部の発言が取引の手掛かりになっているもよう。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月限は3日の通常取引を前日比0.43ドル(0.92%)高の1バレル=47.18ドルで終了した。
ドルがユーロなどの主要通貨に対して下落したことにより、ドル建てで取引される原油の投資妙味が高まったことが通常取引での上昇の要因。さらに、主要産油国による追加減産の観測も買いを促す材料になった。
その後の時間外取引ではこれまでに48.05ドルまで上昇している。
米石油大手シェブロンのマイク・ワース最高経営責任者(CEO)はCNBCとのインタビューで、今週はOPECプラスの追加減産に関する楽観的な観測が多いと発言した。CNBCが米国時間3日夜に伝えた。
ワース氏は、新型コロナウイルスへの懸念が強まるなか、需要は明らかに減退しているとし、今週のOPECプラスの協議の結果に期待していると述べた。
OPECプラス会合
OPEC加盟国とロシアなどの非加盟の主産国で構成するOPECプラスは5~6日にウィーンで臨時会合を開催し、現在の協調減産が3月末に期限を迎えた後の施策を協議する予定。
OPECプラスは現在、日量170万バレルの協調減産を実施している。
これまで追加減産に抵抗を示していたロシアの姿勢が軟化したとの見方から、市場ではOPECプラスが減産枠を拡大するとの見方が多い。
新型コロナウイルスの感染拡大による原油価格の最近の下落を受け、ロシアのプーチン大統領は1日、閣僚や同国石油大手の代表などを集めて会議を開き、さまざまなシナリオに準備しておくことが重要だと述べ、さらに事態を注視すべきだと語った。
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