NY原油が急伸、イランのタンカー爆発との報道 ミサイル攻撃の可能性も
・ミサイル2発が命中か
・イラン国営タンカー会社、「サウジの方向から恐らく発射」
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が時間外で急伸している。サウジアラビア沖の紅海で11日、イラン国営石油会社が保有する石油タンカーがミサイル攻撃を受けて爆発したとイランの国営通信が伝えた。イラン国営タンカー会社は、ミサイルはサウジアラビアの方向から恐らく発射されたとの見方を示した。
日本時間11日午後4時51分現在、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近の11月限は通常取引終値を0.94ドル上回る1バレル=54.49ドルで推移。一時、1日以来の高値となる54.74ドルを付けた。
イランの国営通信によると、サウジアラビア西部の都市ジッダの沖合の紅海で11日午前、イランのタンカーで爆発が起きた。イラン国営テレビは、紅海でイランのタンカーに命中した2発のミサイルは、サウジアラビアの方向から恐らく発射されたとのイラン国営タンカー会社の話を引用して伝えた。
タンカーは貯蔵部に損傷を受け、原油が海上に流出している。ただ、タンカー自体は海上で安定した状態にあり、乗組員にけがはないという。
イランのタンカー爆発の報道で、11日の東京商品取引所でも原油が大幅に続伸した。2020年3月限は1キロリットル=3万7590円と中心限月として9月末以来の高値で取引を終了している。
協調減産強化か
WTI11月限は10日の通常取引で4営業日ぶりに反発した。終値は前日比0.96ドル高の1バレル=53.55ドル。
石油輸出国機構(OPEC)のバルキンド事務局長の10日の発言から、12月のOPEC総会でOPEC加盟国と非加盟の主要産油国が協調減産の強化を決めるとの観測が浮上し、買いが優勢となった。
WTI11月限 60分足チャート (出所: IG証券)
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