反発の土台が整ってきたNZドル
ドル円がレンジ相場の中、NZドルは変動幅が拡大する可能性があります。そのためには、最後のピースが必要です。そのピースとは?そしてユーロドルのチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご参照ください。
・反発の土台が整ってきたNZドル
ドル円は相変わらず108円台を中心に売り買いが交錯中。一方、ユーロドルはフィボナッチ・リトレースメント61.80%の水準1.10レベルの維持に成功して以降、反発基調を保っている。しかし、1.1180レベルを突破し無い限り、ドル円と同じくレンジ相場の状況が続こう。
これら主要通貨ペアが膠着状態の中、目先最も変動幅の拡大が期待できる通貨として筆者が注目しているのが、NZドルである。理由は3つある。第一に挙げる理由は、IMM通貨先物市場のポジション動向(投機部門)である。直近の推移を確認すると、36,235のネットショート(売り越し)となっている。一時は4万を超える局面が見られたが、いずれにしても直近の売り越し水準は過去最高水準である。第二の理由は、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が今月14日の会合で、予想外にもオフィシャル・キャッシュ・レート(政策金利)を1%に据え置くことを決定したことである。そして最後の理由は、対米ドルレート(NZD/USD)で反転水準に到達していることである。その水準とは2015年につけた安値0.62台である。この年は、中国リスク(上海株ショック / 人民元切り下げショック)が意識された年である。この時に付けた安値が0.6233だった。そして今年10月1日には0.6201まで下落した。しかし0.62の水準をかろうじて維持した後は反発基調にある。市場は0.62を重要サポートポイントとして意識していることがわかる。さらに直近の通貨オプション市場の動向を確認すると、リスクリバーサルは上昇基調にある。この動きは、NZドルに対する強気の見方が徐々に高まっていることを示唆している。NZドル反発の土台が整う中、最後のピースである米中通商協議の合意が確認されれば、NZドルは「急伸 → 利確」の展開となろう。
【IMMポジションとNZドルの対米ドルレート】
【NZドル/米ドル】
・ユーロドル 1.11の攻防が焦点に
ユーロドルは反発基調を維持している。フィボナッチ・リトレースメント61.80%のみならず、昨日は10日MA(1.1041前後)の維持にも成功した。これらテクニカル面に加え、リスクリバーサルも引き続き上昇基調を維持している。この状況で米金利がさらに低下する場合、1.11台へ再上昇する展開を予想する。このケースで最も注目されるのは、ダブルトップの水準1.1180レベルのトライおよび突破となろう。この水準で三度上値がレジストされる場合は、1.10-1.1180のレンジ相場が継続しよう。逆に1.1180の突破に成功する場合、新たなレンジの攻防へシフトするシグナルとして捉えたい。1.1090および1.11にはオファーが観測されている。1.1120および1.1170にもオファーの観測あり。
下値の焦点は10日MA、短期サポートラインそしてフィボナッチ・リトレースメント61.80%の水準の維持となろう。1.1050、1.1040および1.1030にはそれぞれビッドの観測あり。
【ユーロドル】
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。