NZドル安い、3月利下げ観測で 豪ドルは70円台に下落
・NZ、最初のコロナ感染を確認
・干ばつとコロナでNZ中銀が利下げ前倒しとの見方
28日の外国為替市場でニュージーランドドルの対米ドル相場が急落。ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中銀)による3月の利下げ観測が浮上したことや、ニュージーランドで初めてコロナウイルスへの感染が確認されたことが売り材料となった。これを受け、NZドルの対円相場も大きく下げ、さらにオーストラリアドルの対米ドル、対円相場も売られる展開だった。
NZドルの対米ドル相場は21日以来下値を支えていた0.63米ドルを割り込むと下げ足を速め、0.62米ドル台前半まで下落。昨年10月上旬以来、ほぼ5カ月ぶりの安値を付けた。
NZドルの対円相場は午前中に69円を割り込むと一気に売られ、午後早くに67円台後半を付けた。対米ドルと同様、現在は10月以来の安値圏にある。
オーストラリアの銀行大手ウエストパックは、干ばつとコロナウイルス問題が今年上期、ニュージーランド経済に打撃を与える可能性があると予想。NZ中銀によるオフィシャルキャッシュレート(OCR)の引き下げの時期について、従来の8月との予想を維持しつつも、早ければ3月になる可能性があるとの見方を示した。
NZ中銀は昨年8月にOCRを過去最低の1.0%とした。次回の理事会は3月25日に開催する。
ウエストパックはまた、NZ経済の今年の成長率予想を2.2%と予想した。干ばつとコロナ問題がなければ2.7%を予想していたという。
豪ドル、対米ドルで11年ぶり安値を更新
豪ドルの対米ドル相場は午後に0.6520米ドルを一時下回り、2009年3月以来約11年ぶりの安値を再度更新した。
豪ドルは対円でも下押され、一時70円台に突入。昨年8月以来半年ぶりの安値圏にある。
金利先物市場が織り込むオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の次回3月3日の理事会での0.25%の利下げ確率は現在11%で26日から横ばい。
ロイターがこの日伝えた市場関係者を対象とする調査の結果では、豪中銀は3月に政策金利を維持する一方、今年最初の利下げを6月、2度目の利下げを年末までに実施するとの声が多い。
豪中銀は今月4日の今年最初の理事会で、政策金利を過去最低の0.75%に据え置いた。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。