NZドルが軟調、コロナ拡大で 都市封鎖延長を判断へ
NZドルが対米ドルで軟調に推移している。NZで新型コロナの感染が拡大していることが背景にある。
14日の外国為替市場でニュージーランドドルの対米ドル相場が軟調。ニュージーランドで新型コロナウイルスの感染が拡大していることが背景にある。
11日に102日ぶりにコロナ感染が確認された同国ではきょう、新たに12人の感染者が確認された。最大都市オークランドでは12日から3日間のロックダウン(都市封鎖)が施行されており、アーダーン首相は延長するかどうかを判断する。
NZドルの対米ドル相場は7月下旬に0.67米ドル台に乗せ、今年1月以来の高値を付けた。しかし、今月12日にニュージーランド準備銀行(RBNZ、中銀)が量的緩和の拡大を決定した後、0.65米ドル台前半まで下落。その後も0.65米ドル台で上値重く推移している。
NZドルは対円では7月下旬以降、70円の節目を挟んだ狭いレンジに収束。方向感のない動きが続く。
豪中銀総裁がハト派発言
オーストラリアドルの対米ドル相場は今月7日に0.72米ドル台半ばまで上昇。2019年2月以来となる約1年半ぶりの高値を付けた。しかし、12日にNZドルが中銀の量的緩和拡大の決定を受けて下落すると、豪ドルも0.71米ドルの節目付近まで連れ安となった。その後も0.71米ドル台で上値の重い展開が続いている。
豪ドルは対円では週半ば以降、76円台での取引が続く。
オーストラリア準備銀行(RBA、中銀)のロウ総裁がこの日の議会証言で、マイナス金利の導入は排除しないが、その可能性は非常に低いと発言した。ただ、相場への影響は限定的だった。
総裁はまた、第4四半期までは国内総生産(GDP)の伸びは期待していないとも述べた。
7月の中国鉱工業生産、予想下回る
日本時間午前11時に中国国家統計局が発表した7月の同国鉱工業生産は前年同月比4.8%増加。4カ月連続で増加した。
しかし、伸び率が市場予想の5.1%を下回ったことで、オセアニア通貨に若干の下押し圧力がかかった。
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