ユーロのボラティリティだけが上昇 / ユーロドルの焦点とチャートポイント
今日のサマリー。外為市場ではユーロドルに注目。ユーロドルのボラティリティだけが上昇中。目先の焦点はEU首脳会議での復興基金の議論。結果次第でユーロドルは1.15トライもしくは1.12トライの展開を予想。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
ユーロのボラティリティだけが上昇
今週の外為市場は、引き続き株式にらみの展開となろう。
その株式市場で注目すべきは、米株の動向となろう。
現在の米株は2つの期待-政策への期待とワクチン開発への期待によってサポートされている。
前者の期待は、FEDが政策転換をしない限り続くだろう。
よって、今週の焦点は後者の期待-ワクチン開発への期待が続くかどうか?この点となろう。
市場の関心がワクチン開発への期待から逸れるとしたら、その要因はさえない企業決算と経済活動の制限だろう。
新型コロナの感染者数が7万人の水準まで達している状況を考えるならば、経済活動の制限に対し、市場の警戒心が高まるかどうか?この点により注目したい。
現在の外為市場で注目したい通貨ペアはユーロドルである。
市場参加者の予測を反映するインプライドボラティリティ(1週間)の動向を確認すると、ユーロドルだけが上昇する展開となっている。
ドル円のボラティリティが低空飛行状態なのはいつものことだが、7月以降、株式との連動性が高まっている豪ドルやNZドルのボラティリティまでが低下基調を辿っている。
今後1週間、これら通貨ペアが大きく動くことが期待できない一方、ユーロドルは上下どちらかに変動する可能性があることを、これらボラティリティの動向は示唆している。
ユーロドルのボラティリティ
ドル円、豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルのボラティリティ
ユーロドルの焦点
ユーロドルのトレンドは、EU首脳会議と復興基金の交渉により左右されよう。
交渉は難航しており、レポート執筆時点(午前6時時点)では合意に至ったという報道はない。
しかし、ユーロドルは1.14台を維持している。
復興基金の合意に不透明感が漂う中でも1.14台を維持している状況を考えるならば、ブル(ユーロ高/米ドル安)トレンドは続いている。
この状況で、合意を目指すドイツやフランスと倹約4か国(オーストリア、オランダ、スウェーデン、デンマーク)が妥協するならば、ユーロドルは1.15を視野に上昇幅の拡大を予想する。
今月15日以降、相場を抑制している1.1450レベルの突破は、1.15トライのシグナルとして捉えたい。
一方、再びの交渉決裂となれば、ユーロドルの反落を予想する。
このケースでの焦点は、1.13台へ浮上してきた21日MA(1.1302レベル)の攻防が目先の焦点となろう。
このMAを下方ブレイクする場合は、1.1200を視野に下落幅の拡大を警戒したい。
尚、1.1200のすぐ下の水準1.1192は、1.0773(5/14安値)と1.1451(7/15高値)のリトレースメント38.20%の水準にあたる。
ユーロドルのチャート
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。