ボーイング、737MAXのソフトウェア強化へ
・中国とインドネシアが運航停止命令
・米当局は停止の計画なし
米ボーイング<BA>は米国時間11日、小型機「737MAX」のソフトウエアを数週間以内に強化(エンハンスメント)すると発表した。
ボーイングは11日付のリリースで、昨年10月のインドネシア格安航空会社(LCC)ライオン航空の同型機が墜落した事故を受け、同社はこの数カ月間、安全性を一段と高めるために同型機の飛行管理ソフトウェアの改善を進めていたと説明した。
米連邦航空局(FAA)は4月までには強化したソフトウェアの搭載を義務化する計画で、これに伴い耐航空性改善命令(AD)を出す予定という。
ボーイングは、ソフトウェアの強化はFAAと共に行ってきたと説明した。
なお、ソフトウェアの強化と10日のエチオピア航空の同型機墜落事故が関連しているかはリリースで触れていない。
シンガポールも運航停止命令
一方、FAAは現時点で737MAXの運航を停止する計画はないとし、インドネシアとエチオピアの事故の類似性が報じられているものの、調査は始まったばかりであり、何らかの措置を講じる必要があるとのデータを得ていない、との見解を表明した。
半年間の2度の墜落を受け、中国とインドネシアの当局は11日までに737MAXの運航停止を命じた。12日にはシンガポールも同様の措置を講じている。
737MAXシリーズは高い燃費性能を特徴とするボーイングの最新小型機。日本ではANAホールディングス<9202>が21年以降に30機を導入する予定。
11日の米株式市場でボーイングは大幅安。前週末比22.53ドル(5.33%)安の400.01ドルで取引を終えた。
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