BMW、ミニを英国外に生産移管も EU離脱控え自動車各社が生産見直し
・ミニ、オランダが移管先候補
・トヨタは英生産車種の拡大困難にと表明
ドイツの自動車メーカーBMWが、英国が合意なしに欧州連合(EU)を離脱した場合、小型車「ミニ」と一部エンジンの生産を英国外に移す可能性があると現地テレビ局が5日報じた。
ミニの生産移管は、部品調達の混乱などに備えるための措置という。BMWは英オックスフォード工場とオランダでミニを生産しており、オランダが移管先候補になるもようだ。
EU離脱を前に、自動車メーカーは英国での自動車生産見直しに着手している。
日産自動車<7201>は主力車種の次期モデルの生産計画を中止し、本田技研工業<7267>はスウィンドン工場での四輪生産を2021年に終了する決定を下した。インドのタタ・モーターズ傘下のジャガー・ランドローバーは、英国を中心に世界で大規模な人員削減を実施すると発表している。
さらに英紙は5日付でトヨタ自動車<7203>のルロワ副社長の話として、合意なき離脱の場合は英バーナストン工場で生産する車種の拡大が困難になる可能性があると伝えた。トヨタは現在、英国で「カローラ」を生産している。
トヨタはこれまでにも、合意なき離脱の際には英国での生産を一時的に休止すると表明している。
迫るEU離脱期日
今月29日の離脱期日が迫るなか、メイ首相は12日にEUとの離脱協定案の修正案を議会に諮る。
修正案を取りまとめるべく、英国のバークレイEU離脱担当相とコックス法務長官らが5日、ブリュッセルでバルニエEU首席交渉官と交渉が行ったが、不調に終わったことが伝えられた。双方は6日も協議を行う予定。
英議会が修正案を承認しなかった場合、首相は13日に合意なき離脱の是非を問い、これが否決された場合は14日に6月末を限度とする離脱の延期を採決にかける。
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