LCCの香港エクスプレス、キャセイ航空が買収へ 日本の11空港に乗り入れ
・買収額約690億円
・HNAグループから全株取得
日本の11空港に乗り入れる格安航空会社(LCC)の香港エクスプレスが、大手キャセイパシフィック航空<0293.HK>に買収される。キャセイ航空はLCCへの参入で顧客拡大を目指す。
キャセイ航空は27日、香港エクスプレスの親会社である中国の海航集団(HNAグループ)から現金22億5000万香港ドルを含む計49億3000万香港ドル(約690億円)ですべての株式を取得すると発表した。
香港エクスプレスは2013年10月に運航を開始。日本が最大の就航先で羽田や成田、関西など11空港に乗り入れている。7月には下地島空港(沖縄・宮古島市)に就航する予定。
このほか韓国や中国本土、台湾、タイ、ベトナムなどに便を持つ。
HNAグループは資金繰りの悪化で事業や資産の売却を進めており、キャセイ航空は今月に入り、香港エクスプレスの買収を協議していると明らかにしていた。
12月31日までの買収完了を目指すという。
27日の香港株式市場で日本時間午前10時45分現在、キャセイパシフィック航空は前日比1.46%高の13.88香港ドルで取引されている。
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