【ユーロドル (EURUSD)】今日の見通しとチャートポイント
米ドル安にサポートされ、ユーロドル(EURUSD)は1.10台の水準へ到達した。米債市場で利回りが低下の基調にあることを考えるならば、引き続きユーロドルの上値トライを意識する状況にある。目先のレジスタンスポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
サマリー
・米ドル安にサポートされ、ユーロドルは1.10台の攻防が焦点に
・今日も上値をトライする場合は、1.1050レベルのトライが焦点となろう
・一方、反落の局面では1.0960レベルと10日線の維持が焦点となろう
1.1050レベルのトライが焦点に
こちらのIG為替レポートで取り上げた11月の米ドル相場の動向を確認すると、対オセアニア通貨に次いで、対欧州通貨でも米ドル安が進行していることが分かる。
米ドル相場の動向:月初来
特にユーロドル(EUR/USD)は、テクニカルの面でさらに上値をトライするかどうか?の分岐点に差しかかっている。
この点を日足チャートで確認すると、昨日は節目の1.10へ到達する局面が見られた(高値1.10090レベル)。
相場の上昇を止めていたフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準を完全に上方ブレイクし、21日線と200日線でゴールデンクロスの状況が発生しつつあることも考えるならば、現在のユーロドルの地合いは強い。
今日も米ドル安にサポートされ、ユーロドルが上値をトライする場合は、7月下旬から8月上旬にかけて相場の上昇を止めた経緯のある1.1050レベルをトライするかどうか?この点が焦点となろう(下のチャート、赤ラインを参照)。
ユーロドルが1.1050レベルをも突破する場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準1.1080レベルのトライが次の焦点として浮上しよう。この水準の攻防は、1.11レベルをトライするかどうか?を見極める攻防となろう。
日足のRSIやストキャスティクスは、短期的な相場の過熱感を示唆する状況にある。ゆえに、ユーロドルが上昇トレンドを維持しても、上で述べたレジスタンスの水準、特に1.1050レベルでは調整の反落を警戒しておきたい。
ユーロドルのチャート:日足 23年7月以降
反落の局面では1.09台の維持が焦点に
ユーロドル(EUR/USD)の反落局面では、1.09台の維持が焦点となろう。
今日現在、10日線が1.0929レベルで推移している。この移動平均線は、11月の上昇相場をサポートしてきた経緯がある(下のチャート、青ラインを参照)。
相場の上昇を止めた経緯のあるフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.0960レベルが ”サポート転換” に失敗する場合、ユーロドルは10日線を視野に調整の反落が進行する可能性が高まろう。
ユーロドルの反落局面で、61.8%の水準(1.0960レベル)や10日線が相場をサポートする場合は、地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。
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