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ドル円 (USDJPY):今日の見通しとチャートポイントについて

23日の外為市場は、円買い優勢の展開となった。米金利の低下も重なったことで、ドル円は145円台を下方ブレイクする状況にある。今日のドル円の見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・23日の外為市場は円買い優勢の展開となり、ドル円は145円を下方ブレイクした
・さえない経済指標に米金利は低下で反応した
・ドル円が続落する場合は、143.90-144.00ゾーンの攻防が焦点となろう
・ドル円の反発局面では、145円台の回復と短期レジスタンスラインの攻防に注目したい


円買い優勢

23日の外為市場は、円買い優勢の展開となった。

この日発表された米欧の8月購買担当者景気指数(PMI)速報値が総じて予想を下回ったことを受け、米ドルと欧州通貨(ユーロ、英ポンド)の売り圧力が高まった。

日本円はこれら通貨売りの受け皿となり、一部の新興国通貨を除いて円買い優勢の展開となった。

ドル円(USD/JPY)は145円台を下方ブレイクし、安値144.53レベルまで下落した。

円相場の動向:8月23日

円相場の動向:8月23日 ブルームバーグのデータをもとに作成 / 基準日8月22日

米長期ゾーンの利回りが低下

アメリカの8月購買担当者景気指数(PMI)速報値では製造業とサービス業、双方の落ち込みが確認された。総合指数は50.4と、景気判断の分かれ目である「50」が目前に迫る状況にある。

さえない経済指標を受け、23日の米債市場では長期ゾーンの利回りが低下した。10年債利回りは4.3%台から4.18%まで低下した。20年債利回りと30年債利回りも同様に低下した。長期ゾーン利回りの低下は、外為市場で米ドル売りの要因となった。

直近の米長期ゾーン利回りの動向を確認すると、上げ止まりの感が出ている(下チャートの赤ゾーンを参照)。

今後の経済指標でさえない内容が続けば、景気の先行きリスクを意識した米債の買戻しが予想される。

米金利が再び低下トレンドへ転じる場合は、7月中旬以降の米ドル高トレンドが転換することが予想される。

米金利のチャート:日足 23年6月以降

米金利のチャート:日足 23年6月以降 ブルームバーグのデータをもとに作成

ドル円、今日の見通しとチャートポイント

143.90-144.00レベルの攻防
円高と米金利の低下を受け、23日のドル円(USD/JPY)は10日MA(今日現在145.51レベル)だけでなく、サポートポイントの145.00レベルをも大陰線であっさりと下方ブレイクした。

相場の戻りも限定的であり、145.00レベルがレジスタンスへ転換する可能性がある。実際にこの状況(145.00レベルでの”レジスタンス転換”)が確認される場合は、ドル円のさらなる下値トライを想定しておきたい。

本日もドル円が下落する場合、目先の焦点は143.90-144.00ゾーンの攻防となろう。8月3日の高値143.89レベルや144.00レベルでの “サポート転換” が確認される場合は、ドル円の反発を想定しておきたい。

今日現在、21日MAが143.92レベルまで上昇している。テクニカルの面でも上のサポートゾーンは、次のトレンド-反発相場へ転じるのか?それともさらに下落するのか?を決定する重要な攻防分岐の水準として注目したい。

ドル円のチャート:日足 6月下旬以降

ドル円のチャート:日足 6月下旬以降 TradingView提供のチャートで作成

反発局面での焦点は?

本日、ドル円の反発要因として注目したいのが、アメリカの新規失業保険申請件数である。

現在の米国株は反発のムードにある。そして24日の米国株は、米半導体株大手エヌビディアの良好な第2四半期決算と第3四半期の売上高見通しが市場予想を上回ったことを受け、情報通信セクターを中心に上昇する展開が予想される。

このタイミングで新規失業保険申請件数が労働市場の堅調さを示す場合は、米金利の反発要因になり得る。米金利の反発と米株高が同時に発生する場合は、ドル円の反発相場が予想される。

実際にドル円(USD/JPY)が反発する場合、目先の焦点は145円台への再上昇と短期レジスタンスラインの突破となろう。

145円台へ再上昇するシグナルとして、相場の戻りを止めている144.90レベルの攻防に注目したい。ドル円がこの水準を突破する場合は、145円台への上昇と短期レジスタンスラインのトライを意識したい。

ドル円の反発相場が進行し短期レジスタンスラインの突破に成功しても、サポートからレジスタンスへ転換するムードが見られる145.50レベルや145.70レベルで反落する可能性がある。

ドル円のチャート:1時間足 8月18日以降

ドル円のチャート:1時間足 8月18日以降 TradingView提供のチャートで作成


MACDでは、ドル円の地合いの強さが後退する動きが見られる。デッドクロスが示現する場合は、市場参加者にトレンドの転換を意識させよう(上の日足チャートを参照)。

一方、通貨オプション市場のリスクリバーサルの動向を確認すると、1ヶ月のそれがジワリとドル・プットへ傾きつつある(下チャートの赤ラインを参照)。3ヶ月と6ヶ月は横ばいで推移しているが、これらでもドル・プットへ傾く状況が見られる場合は、ドル円の下落幅が拡大する展開を警戒したい。

また、上の1時間足チャートをみると、146.40レベルで2度上値が止められていることが分かる。そして145円を下方ブレイクした後、144.90レベルで戻りが止められ回復の弱さが確認されている現状も考えるならば、ドル円が反発しても戻り売りを警戒しておきたい。

ドル円とリスクリバーサルのチャート:日足 23年5月以降

ドル円とリスクリバーサルのチャート:日足 23年5月以降 ブルームバーグのデータをもとに作成

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