コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

経済指標にらみの外為市場 / ドル円の見通しとチャートポイント

現在の米債市場は、経済指標にらみの展開となっている。よって、米金利の影響を受ける米ドル相場も引き続き経済指標の内容を受けて上下に振れる展開が予想される。ドル円の見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※ユーロドルの見通しとテクニカル分析についてはこちらのレポートをご覧ください


サマリー

・29日の外為市場は、さえない経済指標を受けて米ドル安の展開となった
・米ドル安の主因は米金利の低下にあり、米金利は経済指標にらみの状況にある
・今日は8月ADP雇用統計や第2四半期GDP統計が材料視される可能性があろう
・さえない経済指標の内容が続く場合は、ドル円の反落相場を警戒したい


さえない経済指標で米金利が低下

29日の外為市場は、米ドル安優勢の展開となった。米ドル安の主因となったのが、さえない経済指標を受けた米債市場の動きだった。

この日発表された7月雇用動態調査(JOLTS)求人件数は882.7万件と、前月の916.5万件から大きく減少した。一方、8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)は106.1と、前月の114.0から低下した。期待指数も80.2と、景気後退の可能性が高まるとされる「80」の水準を再び視野に入れる状況にある。

さえない経済指標を受け、米債市場では利回りに低下の圧力が高まった。米ドル相場のトレンドに影響を与える10年債利回り(長期金利)は、今月11日以来となる4.104%まで低下する局面が見られた。金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りは5%の水準を割り込み、4.86%台まで低下する局面が見られた。

米金利の低下に連動し、米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)は、103.36ポイントまで低下する局面が見られた。

米金利とドルインデックスのチャート:5分足 29日NY時間の動向

米金利とドルインデックスのチャート:5分足 29日NY時間の動向 TradingView提供のチャートで作成

ドル円の見通しとチャートポイント

反落相場を警戒
ドル円(USD/JPY)は昨日、高値147.37レベルまで上昇する局面が見られた。その後、さえない経済指標の結果を受けて急反落した。

日足ローソク足のかたちは、長い上ヒゲでの上影陰線となった(下の日足チャートを参照)。高値圏での上影陰線は下落のシグナルになり得る。

現在は10日MA(今日現在145.86前後)を意識する状況が続いている。本日、ドル円がこの移動平均線を下方ブレイクする場合は、調整の反落相場が進行するシグナルと捉えたい。

今日のドル円も米経済指標-8月ADP雇用統計と4-6月期GDP統計(改定値)の内容で上下に振れる展開が予想される。さえない経済指標の内容、特に雇用関連の経済指標でアメリカ労働市場の軟化が確認される場合は、米長期金利の低下基調が続くだろう。

一方、米国株は追加利上げ観測の後退が意識され上昇する可能性がある。米株高が円安の要因となり、米長期金利の低下による米ドル安の圧力を相殺する可能性がある。

しかし、昨日のように米長期金利の低下幅が拡大する場合は「米ドル安→ドル円の下落」を想定しておきたい。

ドル円のチャート:日足 23年7月以降

ドル円のチャート:日足 23年7月以降 TradingView提供のチャートで作成


下値のチャートポイント
ドル円(USD/JPY)が続落する場合、目先の焦点は145円台の維持となろう。昨日の下落は、29日のIG為替レポート(4時間足チャート)で指摘した半値戻しの水準145.64レベルの上で止められた(安値145.67レベル)。よって下落の局面では、上で述べた10日MAとこの水準での攻防に注目したい。

上で取り上げた2つのサポート水準をドル円が難なく下方ブレイクする場合は、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準145.13レベル(上の日足チャートを参照)のトライを想定しておきたい。この水準の下方ブレイクは、145.00のトライおよび下方ブレイクのシグナルとなり得る。

ドル円が144円台の攻防へシフトする場合は、21日MAのトライが焦点として浮上しよう。この移動平均線は今日現在、144.89前後まで上昇している(上の日足チャートを参照)。

上昇局面での焦点は?
一方、今日の経済指標が米金利の上昇要因となる場合は、ドル円(USD/JPY)の反発相場が予想される。このケースでの焦点は、146.50レベルの突破となろう。日足ローソク足の実体ベースでは、この水準(146円ミドルの水準)で上値が止められる状況が続いている。

ドル円が146.50レベルを完全に上方ブレイクする場合は、昨日の高値147.37レベルの再トライが焦点として浮上しよう。昨日の高値レベルはIG為替レポートで何度か取り上げたN計算値の水準(147.34レベル)にあたる。

ドル円が147.37レベルを完全にブレイクアウトする場合、次の焦点は昨年11月7日の高値147.57レベルのトライとなろう。

ドル円のチャート:日足 23年7月下旬以降


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券のFXトレード

  • 英国No.1 FXプロバイダー*
  • 約100種類の通貨ペアをご用意

* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。