ドル円 (USD/JPY):今日の見通しとチャートポイント
週明け4日の外為市場はNY市場が休場のなか円安優勢の流れが続いた。ドル円はレンジの上限146.50レベルの突破とさらなる上値トライを意識する局面にある。今日の見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
サマリー
・外為市場では円安優勢の流れが続いている
・ドル円は、146.50レベルの突破と上値トライを想定する状況にある
・146.50のサポート転換は147円台の攻防シフトを予感させる
・ドル円の反落局面では21日MAの維持が焦点に
円安優勢の流れが続く
4日の外為市場は、円安優勢の展開となった。この日はレイバーデーでNY市場が休場だったが、市場参加者が限られる中でも、円安圧力の根強さがあらためて確認された。
ドル円(USD/JPY)は、レジスタンスの水準146.50レベルの突破と147円台を目指すムードにある。
円相場の動向:9月4日
ドル円の見通しとチャートポイント
146.50レベルの突破と上値トライを意識する状況に
ドル円(USD/JPY)は現在、IG為替レポートで注目しているレンジの上限146.50レベルの攻防となっている。
今日のドル円も米債市場の動向に左右されることが予想される。その米債市場は、労働市場の軟化傾向を示唆した8月の雇用統計に対して、利回りが上昇で反応した。レイバーデー明け後の米債市場が先週1日の流れを引き継ぐ可能性があることを考えるならば、今日のドル円は上値トライを想定しておきたい。
ドル円が146.50レベルを完全にブレイクアウトする場合は、147円台への再上昇が焦点となろう。8月28日の高値146.74レベルの突破は、ドル円が147円をトライするシグナルのひとつと想定しておきたい(下の1時間足チャート、赤ラインを参照)。
ドル円が147円台へしっかりと上昇してくる場合は、IG為替レポートで注目しているN計算値の水準147.34レベル(8月29日の高値147.37レベル)や22年11月7日の高値147.57レベルのトライが焦点として浮上しよう(下の日足チャートを参照)。
146.50レベルのサポート転換も重要な焦点に
なお、ドル円が146.50レベルを完全に突破する場合、上値トライの他にもう一つ注目すべきことがある。それは、146.50レベルの「サポート転換」である。
強固なレジスタンスとして意識されてきた水準がサポートへ転換する場合、ドル円の地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。そしてこの状況が確認される場合は、ドル円が147円台の攻防へシフトするシグナルと想定しておきたい。
ドル円のチャート:日足 23年7月下旬以降
反落局面でのチャートポイントは?
米金利の低下や日米の株安などでドル円(USD/JPY)が反落する場合は、146円台の維持が最初の焦点となろう。先週1日のNY時間では、この水準(146.00レベル)で相場がサポートされる局面が見られた(下の1時間足チャートを参照)。
ドル円が145円台へ反落する場合は、21日MAの攻防となるか?この点に注目したい(上の日足チャートを参照)。この移動平均線は今日現在、145.59レベルで推移している。
すぐ上の水準145.70レベルは、サポートの水準としてもレジスタンスの水準としても意識される局面が見られた(下の1時間足チャートを参照)。
ドル円のチャート:1時間足 8月28日以降
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