【ドル円 (USDJPY)】今日の見通しとチャートポイント
週明けのドル円(USDJPY)は、米金利の低下が一服したことで反発スタートとなった。短期的には上値トライを意識する状況が続くだろう。一方、中長期のスパンではドル円のトレンド転換を意識しておきたい。今日のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
サマリー
・米金利の低下が一服し、週明けのドル円は反発スタートとなった
・短期的には上値トライを想定、中長期ではトレンド転換を意識する局面にある
・上値トライの局面で注目しておきたいチャートポイントについて
・下値トライの局面では、トレンドチャネルの下限と50日線の維持が焦点に
短期的には上値トライ、中長期的にはトレンド転換を意識する状況に
6日の米債市場では利回りの低下が一服する展開となった。この動きを受け、この日は日米の利回り格差が拡大した(下チャートの赤枠を参照)。外為市場では「米ドル高・円安」優勢の展開となり、ドル円(USD/JPY)は小幅に反発した。
日足ローソク足の実体ベースで21日線(今日現在149.85レベル)を上方ブレイクする状況にあることを考えるならば、今日も反発基調を維持する場合は、先週3日の高値150.52レベルや2日の高値150.93レベルをトライする展開を想定しておきたい。
しかし、昨日のIG為替レポートで指摘したとおり、今後米債市場では、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクル終了と景気の減速を意識する局面にシフトしていくことが予想される。
よって、ドル円は短期的に上値をトライする局面が見られても、中長期のスパンでは「米ドル高・円安」のトレンドが転換する可能性を意識する局面へシフトしていくことが予想される。
日米の利回り格差とドル円のチャート:日足 23年5月以降
上昇の局面で注目しておきたいチャートポイントは?
日足のストキャスティクスは売られ過ぎの水準付近まで低下した後、ゴールデンクロスを形成するムードにある(下の日足チャート、緑の丸枠を参照)。
ドル円のチャート:日足 23年7月以降
一方、通貨オプション市場のリスクリバーサルの動向を確認すると、1ヶ月と3ヶ月のそれらはともにドル・プットへの傾きが後退する状況にある(下のラインチャート、黒枠を参照)。
上で述べたストキャスティクスの動向やトレンドチャネルの下限を維持した状況も考えるならば(上の日足チャートを参照)、トレンドの転換点を探りながらもドル円は短期的に上値トライを意識する状況が続いている。
ドル円とリスクリバーサルのチャート:日足 23年5月以降
昨日の流れを引き継ぎ、今日もドル円が反発基調を維持する場合は、上で述べた先週3日の高値150.52レベルと2日の高値150.93レベルの攻防が焦点となろう。
上で述べた2つの上値水準をトライするシグナルとして、現時点での11月高安のフィボナッチ・リトレースメントの攻防に注目したい(下の1時間足チャートを参照)。
38.2%の水準(150.12レベル)の突破は、半値戻し150.43レベルをトライするシグナルとなろう。ドル円が後者の水準を突破する場合は、3日の高値150.52レベルの攻防が焦点として浮上しよう。
一方、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準150.73レベルの突破は、2日の高値150.93レベルをトライするシグナルと想定しておきたい。
150.93レベルの攻防は、ドル円が151円台へ再上昇できるかどうか?を見極める攻防でもある。
ドル円のチャート:1時間足 11月以降
下落の局面で注目しておきたいテクニカルポイントは?
今日は、米債市場を大きく動かす材料が見当たらない。よって、ドル円(USD/JPY)が反発しても上で述べたレジスタンスの水準で反落する展開を想定しておきたい。
ドル円が下値をトライする局面では、11月に入ってからの下落をかろうじて止めたトレンドチャネルの下限の攻防が最初の焦点となろう。このラインは今日現在、149.40台で推移する。
日足ローソク足の実体ベースでトレンドチャネルの下限を完全に下方ブレイクする場合は、ドル円がさらに下値をトライするシグナルと想定しておきたい
ドル円の下落幅が拡大する場合は、50日線(今日現在148.74レベル)の攻防が次の焦点として浮上しよう。
この移動平均線の下方ブレイクは、ドル円が148.00レベルを目指すシグナルとして警戒しておきたい。
ドル円のチャート:日足 23年7月以降(再掲)
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。