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米金利の上昇に追随できない米ドル相場 / ドル円の見通しとチャートポイント

米債市場では利回りの上昇が続いている。10年債利回りは21日、2007年以来の水準まで上昇してきた。米ドル相場は調整売り優勢の展開となるも、ドル円は日米利回り格差の拡大傾向に連動し、146円台へ難なく反発。地合いの強さを市場参加者に印象付けた。今日のドル円の見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・米債市場では長期ゾーン利回りの上昇幅が拡大している
・しかし、21日の米ドル相場は金利の上昇に追随できず売り優勢の展開となった
・ドルインデックスはレジスタンスポイント103.50で米ドル高が一服している
・一方ドル円は145円台の維持に成功し、146.56レベルのブレイクアウトが焦点に


上昇基調を維持する米金利

21日の米債市場では、10年債利回りが2007年以来となる4.35%台まで上昇する局面が見られた。一方、30年債利回りも2011年以来となる4.47%台まで上昇する局面が見られた。

今週の23日に20年債、そして24日には30年物インフレ連動国債(TIPS)の入札が行われる。それぞれの入札で安定的な需要が見られない場合は、長期ゾーンの利回りがさらに上昇することが予想される。

米金利のチャート:日足 23年5月以降

米金利のチャート:日足 23年5月以降 ブルームバーグのデータをもとに作成

一服ムードの米ドル高トレンド

米金利の上昇は、外為市場での米ドル高トレンドを支える土台となってきた。しかし、21日の米ドル相場の動向を確認すると、むしろ米ドル売り優勢の展開となった。

米ドル相場の動向:8月21日

米ドル相場の動向:8月21日 ブルームバーグの為替データをもとに作成 / 基準日:8月18日


一方、米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)の動向を確認すると、重要レジスタンスポイントの103.50レベルが意識される状況にあり、7月前後の状況に続き2度目の “レジスタンス転換” が確認されつつある。

そして、上昇基調を維持するMACDは横ばいへ転じるムードにあり、米ドル高トレンドの勢いが後退しつつあることを示唆している。

昨日の米ドル安は、欧米株式の反発や今週24~26日に開催される経済シンポジウム(通称ジャクソンホール会議)でのパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長による講演を前にした調整の米ドル売りと考えることができる。ゆえに昨日の米ドル安は、調整相場と考えることができる。

しかし、IG為替レポートで指摘している米国債(特に長期債)の安定的な需要に対する懸念を受けて米金利の上昇幅が拡大する場合は、米ドル売りの要因にもなり得る。

上で述べたとおり、今週も米国債の入札が行われる。不調な結果に終わり長期ゾーン利回りの上昇が続く場合、米ドル相場がこの動きに追随できるかどうか(米ドル高トレンドを維持できるかどうか)?この点に注目したい。

ドルインデックスでは、103.50レベルで2度目のレジスタンス転換が発生するかどうか?この点が焦点となろう。

ドルインデックスのチャート:日足 23年5月以降

ドルインデックスのチャート:日足 23年5月以降 TradingView提供のチャートで作成

ドル円、今日の見通しとチャートポイント

145.00レベルの“サポート転換”

昨日の外為市場は、円売り優勢の展開となった。ドル円(USD/JPY)は米金利の上昇と円売りが重なり難なく146円台を回復し、高値146.40レベルまで上昇する局面が見られた。

昨日の動きで注目すべきは、145.00レベルで “サポート転換” が確認されたことである。テクニカルの観点では、10日MA(今日現在145.42レベル)がサポートラインとして意識されたと捉えることもできる。

通貨オプション市場のリスクリバーサルが、ドル・コールへ傾くムードは見られない。しかし、145.00レベル(10日MA)を維持しての反発は、市場参加者に日米金融政策スタンスの差を土台としたドル円の上昇トレンドの根強さを印象付けたと思われる。

円相場の動向:8月21日

円相場の動向:8月21日 ブルームバーグの為替データをもとに作成 / 基準日:8月18日


146.56レベルのブレイクアウト

上で述べたとおり、米金利は上昇基調を維持している。この動きに連動し、ドル円(USD/JPY)のトレンドに大きな影響を与える日米の利回り格差は拡大の傾向にある(下のラインチャートを参照)。

このトレンド(日米利回り格差の拡大)が続くと想定する場合、今日のドル円の焦点は、先週17日の高値水準146.56レベルを突破できるかどうか?この点にある。

上で述べた地合いの強さを考えるならば、ドル円は146.56レベルを上方ブレイクし、147.00レベルを目指す可能性があろう。

ドル円が147円台の攻防へシフトする場合は、フィボナッチ・エクステンション100.0%の水準147.29レベルやN計算値の水準147.34レベルのトライとなるかどうか?この点に注目したい(一番下の日足チャートを参照)。

ドル円と日米利回り格差のチャート:日足 23年7月以降

ドル円と日米利回り格差のチャート:日足 23年7月以降 ブルームバーグのデータをもとに作成


反落の局面では145円台の底固めが焦点に

上で述べたとおり、21日の外為市場では米ドル安優勢の展開となった。25日のパウエル講演を前にこれまでの米ドル高を調整する動きが続く場合、ドル円(USD/JPY)は昨日の高値146.40レベルや146.56レベルで反発が止められる可能性がある。

ドル円が反落する場合は、145円台の維持が焦点となろう。ドル円が145円台で底固めのムードを高める場合は、市場参加者にドル円の地合いの強さをさらに印象づけるだろう。

10日MA(今日現在145.42レベル)の下方ブレイクは、145.00レベルを再びトライするシグナルと想定しておきたい。

ドル円のチャート:日足 23年6月下旬以降

ドル円のチャート:日足 23年6月下旬以降 TradingView提供のチャートで作成

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