PSSが私設取引で一時13%安、20年6月期第3四半期連結決算は赤字幅拡大
・売上高は前年比9.5%増
・PCR検査試薬の保険適用を厚労省に申請
プレシジョン・システム・サイエンス(PSS)<7707>株が29日夕の私設取引(PTS)で下落している。東証の取引終了後に2020年6月期第3四半期累計(19年7月~20年3月)連結決算を発表。赤字幅が前年同期から拡大した。
PSSは午後5時36分に東証の終値1647円を207円(13.18%)下回る1430円を付けた。
営業赤字は1億5600万円の赤字(前年同期は1300万円の赤字)、経常利益は1億6300万円の赤字(同2900万円の赤字)だった。
売上高は33億7900万円(前年同期比9.5%増)。
東証では4日続伸。終値は前日比300円高の制限値幅の上限で、14年8月以来約5年9カ月ぶりの高値となる。
PSSは28日、新型コロナウイルスの感染者検査に用いるPCR全自動検査装置と一体化したPCR試薬について、厚生労働省に保険適用の申請をしたと発表。買い材料視された。
緊急事態宣言の解除後の都内初のクラスター発生の可能性や、北九州市での「第2波」とみられる感染の拡大が背景にある。
東証マザーズに上場するPSSは遺伝子解析や免疫測定など装置の製造を手掛ける。
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