『リスク回避の相場→米ドル買い』のトレンドは変わらず / ドル円のチャートポイント
今日のポイント:『欧米を中心に新型コロナの感染が拡大している。『リスク回避の相場→米ドル買い』のトレンドは相変わらず続いている。同時に円買いのトレンドも続いている。ドル円のチャートポイントについて』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
『リスク回避の相場→米ドル買い』のトレンドは変わらず
週明けのグローバル株式市場は、欧米を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大していることが意識され、全面安の展開となった。米国株式市場ではダウ平均が約2ヶ月ぶりの大幅安で終了。ナスダック総合指数とS&P500指数も同様に下落して引けた。
外為市場では米ドル買い優勢の展開となり、『リスク回避の相場→米ドル買い』のトレンドが継続していることが確認された。新興国通貨では対トルコリラでの米ドル買いが目立った。一方、先進国通貨では対カナダドルで最も米ドル買いが進行した。
米ドル相場のパフォーマンス
ドル円のチャートポイント
上のチャートを見ると、ブラジルレアルに次いでドル円の上昇幅が小さいことがわかる。リスク回避の相場では、米ドル買いと同時に円買いの圧力も高まることで、お互いの圧力がぶつかり合う状況が続いているからだ。それゆえドル円は、動かない通貨の代名詞となっている。
米長期金利(以下では米金利)には再び低下の圧力が高まっている。この状況を考えるならば、本日のドル円は株式の動向、特に米株の動向に左右されると予想する。
本日はバンド内での攻防に注目したい。今日現在、バンドの上限は105.45前後で推移している。一方、バンドの下限は104.30前後で推移している。
『米株の反発/金利の反発』となれば、バンドの上限を視野にドル円が上昇する展開を予想する。
一方、『米株の続落/金利の低下』では、ドル買いと円買いの『綱引き相場』となろう。どちらの圧力が勝つかはその時の状況次第だが、ドル買い優勢となっても金利低下の影響と円買いによって上値が抑制されよう。このケースでは、105.00前後で反落する展開を警戒したい。
一方、円買い優勢となれば、バンドの下限の攻防が焦点となろう。
7月以降、104円前半で米ドルを買い戻す動きが続いているトレンドを考えるならば、バンドの下限では米ドル買いによってサポートされる展開を予想する。
なお、バンドの下限が推移している水準は、今月21日の安値の水準でもある。この時は大陰線が示現し急落した。その急落を止めた水準にバンドの下限があるという点でも、104.30レベルは本日の重要サポートポイントとして意識する必要があろう。
104.30、104.20および104.00にはそれぞれビッドの観測あり。
米長期金利のチャート
ドル円のチャート
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