S&P500種、若干下げて年末は3388に 経済対策は規模縮小か━Wファーゴ
ウェルズ・ファーゴは4日、S&P500種株価指数の年末の水準を3388と予想した。米大統領選で「トリプルブルー」は実現しそうになく、新型コロナ経済対策の規模がこれまでの想定を下回る可能性があることを理由に挙げた。
ウェルズ・ファーゴは4日、S&P500種株価指数の年末の水準について、足元から若干下げて3388になると予想した。米大統領選で「トリプルブルー」(大統領、上下院とも民主党)は実現しそうになく、新型コロナウイルス経済対策の規模がこれまでの想定を下回る可能性があることを理由に挙げた。
4日の米株式市場でS&P500種は前日比74.28(2.2%)高の3443.44で終えている。ウェルズ・ファーゴが予想する3388はこれを1.61%下回る。
ウェルズ・ファーゴの株式ストラテジストは米CNBCの番組で、バイデン氏が次期大統領になるとみられものの、トリプルブルーは実現しそうにないとし、経済対策は規模が縮小される可能性があると述べた。
4日の株式相場の上伸については、市場がまだこうした事実を受け入れていない上、選挙の勝者判明に時間を要するリスクが抑えられたことに安堵していることが背景にあると説明した。
ストラテジストは足元の株価は若干行きすぎた水準にあるとし、ここから下げる可能性があると述べた。
コロナ感染の再拡大
米国で新型コロナの感染が再び拡大するなか、投資家は再度の都市封鎖(ロックダウン)を予想し、巣ごもり需要で恩恵を受けるメガキャップに資金を投じているとストラテジストは指摘した。
これに対し、ウェルズ・ファーゴは年末までに何らかのコロナ療法が登場すると予想しており、相場が下げた際には景気循環株の購入を計画しているとし、長期的には株式相場は強いとみていると述べた。
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