S&P500種、22年末までに4600に上昇 ワクチンは21年前半に流通─ゴールドマン予想
ゴールドマンは中長期の株式相場を強気にみており、S&P500種株価指数がは2022年末までに4600まで上昇すると予想する。コロナワクチンが21年前半に米国民に行き渡るとの見方を理由の1つに挙げた。
ゴールドマン・サックスは中長期の株式相場を強気にみており、S&P500種株価指数は2021年末までに4300、22年末までに4600まで上昇すると予想。新型コロナワクチンが21年前半に米国民に行き渡るとの見方を理由の1つに挙げている。20年末の目標については3600から3700に引き上げた。
S&P500指数は11日、前日比27.13(0.77%)高の3572.66で終了。9月2日に付けた終値での過去最高値3580.84に迫った。
ゴールドマンは11日付のリポートで、S&P500指数採用企業の7~9月期決算が予想を上回る内容となったことで、1株あたり利益(EPS)見通しを21年については従来の170ドルから175ドルに、22年は188ドルから195ドルに引き上げたと述べた。
ESP見通しの引き上げの前提として、少なくとも1種類のコロナワクチンが米国内で流通するようになること、米議会がねじれ状態になることで政策が劇的に変化しないこと、景気がV字型回復を継続することを挙げた。
ゴールドマンは、米製薬大手ファイザー<PFE>、あるいはその他の企業のワクチンが1月末までに米食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可を取得し、21年前半に米国の人口に十分な用量が利用可能になると予想している。
ワクチンの流通を受けて景気はV字型回復を継続するとし、21年の米国内総生産(GDP)成長率については5.3%を予想する。
少なくとも25年まで続く米連邦準備制度理事会(FRB)のゼロ金利政策やドルの下落も景気回復を下支えるとの見方を示した。
今後の政策運営については、米ジョージア州で1月に行われる連邦議会上院2議席を巡る決選投票の結果が出るまでは不確実性の高い状態が続くとみる。
民主党が勝利すれば「トリプルブルー」(大統領、上下院とも民主党)となる可能性が高まる。そうなれば、所得税や法人税の税率引き上げにより、ゴールドマンが描く相場の上昇が阻害される可能性がある。
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