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米株の大幅下落でドル買い/ドル円はさらにレンジ相場のムードが高まる/豪ドル相場のテクニカルポイントは?

今日のサマリー。株安での米ドル買いは変わらず。米ドル高vs円高の戦いも続いている。ドル円は106-108円のレンジ相場を想定。豪ドル/米ドルは0.70と短期サポートラインの攻防が焦点。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

米株の大幅下落でドル買い ドル円はさらにレンジ相場のムードが高まる

昨日の外為市場は、米ドル買い優勢の展開となった。
主因は、主要な株式市場の下落にある。

特に米国の株式市場は大幅下落となった。
カリフォルニア州、テキサス州そしてフロリダ州内での新型コロナウイルスの感染者数が増加したことを受け、「コロナショック第2波」に対する警戒レベルが上昇し、ダウ平均は前日比で700ドル超の下落となった。

株安局面での外為市場では、「米ドル買いの圧力が高まる」状況になるということは、このレポートで指摘してきた。
事実、昨日のパフォーマンを確認すると、総じて米ドル高となっていることがわかる。

興味深いのはドル円の動向である。

筆者は、株安の局面では「円高圧力>米ドル高圧力」の展開を想定している。
しかし昨日は米株安にドル高で反応し、ドル円は前日比でプラス0.48%と、小幅ながら上昇した。

昨日の動きのみで円高と米ドル高の力関係が再び逆転したと判断することはできない。
だが、FEDの超金融緩和政策の影響を受けて尚、米ドル買い圧力が健在ということは、株式市場が上昇しようが下落しようが、ドル円は「買い同士の圧力」と「売り同士の圧力」がぶつかり合いが続くということである。
よって、今後もドル円はレンジ相場の攻防が続く可能性が高いと予想する。

米ドル相場のパフォーマンス

米ドル相場のパフォーマンスべ(6月24日の騰落率)


ドル円は106.00が重要サポートポイントに 豪ドル/米ドルは株式にらみの展開が続く

そのドル円がだが、直近2日の動向で、フィボナッチ・プロジェクション50.00%の水準にあたる106.00レベルが、明確なサポートのポイントとして意識されていることがわかった。
「株高での米ドル安」「株安での円高」-どちらの状況でも106.00をトライする可能性がある以上、目先はこの水準を重要なサポートポイントとして意識しておきたい。

早朝のオーダー状況を確認すると、106.00にはビッドが観測されている。
また、106.00下にはストップの売りオーダーの観測もある。

一方、上値の焦点だが、本日は107.20、107.65レベルの攻防となるかどうか、この点に注目したい。

株高の局面では「米ドル安 vs 円安」の戦いが予想される。
目先は108.00をレンジの上限と想定し、107円後半での反落リスクを意識したい。

ドル円のチャート

ドル円の日足チャート

一方、3月の下旬以降、株式の動向に沿って動いている豪ドル相場だが、対米ドルでの神経戦が続いている。

株高の局面では、引き続き節目の0.70レベルの攻防が焦点となろう。
だが、この水準を突破しても、0.70台の維持に失敗する場合は、反落リスクを常に意識したい。

その場合のテクニカル的な焦点は、2つの短期サポートラインとなろう。
本日は、0.5978(4/3安値)を起点とした短期サポートラインの攻防となるか、この点に注目したい。

このラインは今日現在、0.6790前後で推移している。

豪ドル/米ドルのチャート

豪ドル/米ドルの日足チャート

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