コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

個別銘柄レポート:アマゾン・ドット・コム

記録破りの年末商戦、世界で数千万人がプライム会員サービスに申し込み
bg_trader_234075212

ナスダック | Eコマース‐一般消費財 | 業績フォロー

BLOOMBERG AMZN:US| REUTERS AMZN.OQ

  • 10/25に発表した2018/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比29.3%増の565.76億USD、純利益が同11.3倍の28.83億USD。EPSは5.75USDと市場予想の3.11USDを大幅に上回った。
  • 2018/12期4Q(10-12月)会社計画は、売上高が前年同期比10-20%増の665-725億USD、営業利益が21-36億USD。売上高見通しは市場予想の738億USDに届かなかった。
  • 同社は12/26に今年の年末商戦が記録破りの好調さを見せていると公表。シーズン中、世界全体で数千万人からプライム会員サービスへの申し込みがあり、プライム配送商品数は10億点を超えたもよう。

What is the news?

 10/25発表の2018/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比29.3%増の565.76億USD、純利益が同11.3倍の28.83億USD。EPSは5.75USDと市場予想の3.11USDを大幅に上回った。なお、為替変動を除くベースでは30%の増収であった。7月の特売イベント「Amazon プライムデー」の盛況もあり北米事業が伸長。利益率の高いクラウドサービスも引き続き成長した。営業費用が同21.8%増の528.52億USDと売上に対して小幅な伸びに留まったことも増益に寄与した。製品・サービスカテゴリー別の売上高は、デジタルコンテンツを含むオンラインストア売上高が同10.1%増の290.61億USD、実店舗売上高が同3.3倍の42.48億USD、サードパーティセラーサービス収入は同31.1%増の103.95億USD、Amazonプライムなど会員サービス収入は同51.5%増の36.98億USD、AWS収入は同45.7%増の66.79億USD、その他は同2.2倍の24.95億USDだった。

 事業セグメント別の業績は以下の通り。北米事業は、売上高が前年同期比35.0%増の343.48億USD、営業利益が同18.1倍の20.32億USD。海外事業は、売上高が同13.4%増の155.49億USD、営業利益が▲3.85億USDと前年同期の▲9.36億USDから赤字幅縮小。AWS事業は、売上高は同45.7%増の66.79億USD、営業利益が同77.4%増の20.77億USD。

How do we view this?

2018/12期4Q(10-12月)会社計画は、売上高が前年同期比10-20%増の665-725億USD、営業利益が21-36億USD。売上高見通しは市場予想の738億USDに届かなかった。2018/12通期市場予想は、売上高が前期比33.3%増の2,370.60億USD、当期利益が同89.3%増の57.40億USD。同社は12/26、今年のホリデーシーズンが記録破りの好調さを見せていると明らかにした。シーズン中、世界全体で数千万人がプライム会員サービスに申し込み、プライムにより無料配送された商品は米国だけでも10億点を超えたという。スマートスピーカー「Amazon Echo」の新型や「Fire TV スティック」など同社独自の機器販売も前年を数百万台上回る見込み。

phillip_fig_Amazon_Dec28_01

配当予想(USD)0.00 (予想はBloomberg)
終値(USD)1,470.90 2018/12/26

会社概要
1994年設立。「競合他社ではなく顧客を起点にすること」、「創造への情熱」、「優れた運営へのこだわり」、「長期的な発想」の4つの指針のもと、ECサイト、Webサービスを提供する。一般消費者向けには、ECサイト・実店舗を通じ、書籍、DVD、CD、家電製品、車&バイク、おもちゃ、ヘルス&ビューティー、食品、ペット用品、ファッション、電子書籍、Amazonデバイスなど、数億アイテムを超える幅広い商品を提供する。会員制のAmazonプライムは、数千万アイテムの無制限の無料配送や、動画の無制限ストリーミング視聴などの特典がある。企業向けには、売上拡大を支援するサービスや、グローバルコンピューティング、ストレージ、データベースなどクラウドサービスを提供する。コンテンツ製作者向けには、電子書籍のセルフ出版サービスを提供する。
 カスタマーレビュー、1-Click注文、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazonプライム、フルフィルメントby Amazon、AWS(アマゾンウェブサービス)、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、Fire タブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexaなどは、同社が先駆けて提供した商品・サービスである。同社事業は、北米事業、海外事業、AWS事業の3つのセグメントで構成される。2017/8/28よりホールフーズ・マーケットが連結対象となった。

企業データ(2018/12/27)
ベータ値 1.29
時価総額(百万USD) 719,224
企業価値=EV(百万USD) 733,369
3ヵ月平均売買代金(百万USD)12,155.6

phillip_fig_Amazon_Dec28_02
主要株主(2018/12) (%)
1.Bezos Jeffrey P 16.12
2.Vanguard Group Inc 6.05
3.ブラックロック 5.22
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)

【レポートにおける免責・注意事項】
本レポートの発行元:フィリップ証券株式会社〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町4番2号
TEL:03-3666-2101 URL: http://www.phillip.co.jp/
本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリップ証券は、レポートを提 供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。当資料に記載されている内容は投資判断の参考として筆者の 見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身 の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害につ いても責任を負いません。当資料の一切の権利はフィリップ証券株式会社に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じま す。
<日本証券業協会自主規制規則「アナリスト・レポートの取扱い等に関する規則平14.1.25」に基づく告知事項> 本レポートの作成者であるアナリストと対象会社との間に重大な利益相反関係はありません。
 

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IGアカデミー

無料のオンラインコースや各種ウエビナー、セミナーなど、IGが提供する豊富な学習プログラムを通じてトレードの方法を学び、トレードに関する知識を深めることができます。