レオパレス、新たに1324棟施工不良 株価は売り気配で始まる
・1万4400人に住み替え要請も
・引っ越し費用全額負担
レオパレス21<8848>は7日、建築基準法違反等の疑いがある施工不良のアパート物件が最大1324棟見つかったと発表。1996年から2001年に着工した物件で、天井裏の「界壁」に求められる遮音性の基準を満たさない部材を使っていたり、一部は仕様と異なる防火構造の部材を使っていたりした。
同社は昨年5月にも一部の物件で界壁が未設置だったことが発覚している。
レオパレスは界壁に不備が見つかった物件の入居者には、危険性が高いとして住み替えを案内する方針。また、耐火性を満たさない可能性がある外壁が使われている物件も同様の手続きを進めるという。
最大1万4400人の入居者に住み替えを要請する可能性があり、引っ越しにかかる費用や敷金、礼金などを全額負担する。オーナーには入居者が不在である期間中の賃料を補償する。
これを受け、同社は2019年3月期業績予想を下方修正し、連結最終損益が380億~400億円の赤字になる見通しと発表した。下方修正は今期に入って3回目で、これまでは50億~70億円の赤字を予想していた。また、年間配当は無配とした。
補修工事などにかかる特別損失は累計430億円に拡大した。
8日の株式市場でレオパレスは売り気配。
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