サンバイオ株26%安、マザーズ指数1年ぶり下落率
・サンバイオ株値下がり率、東証全市場で首位
・大日本住友製薬株も大幅安
東証マザーズに上場する創薬ベンチャーのサンバイオが30日、26%安となった、29日夕に公表した治験結果を受け、信用取引で同社株を購入していた個人投資家が売りを出した。サンバイオの下げは新興市場に波及し、マザーズ指数はおよそ1年ぶりの下落率を記録した。
サンバイオの終値は前日比3000円(25.62%)安の8710円。ストップ安水準で比例配分された。
サンバイオは値下がり率で東証の全市場を通じて首位となった。同社の上場後、最大の下げとなる。
サンバイオと大日本住友製薬は、共同開発している再生細胞医薬「SB623」が慢性期脳梗塞を対象とした米国での第2b相臨床試験で主要評価項目を達成できなかったとの解析速報を発表した。
同薬への期待を受けサンバイオは今年、5割超上昇していた。1月21日、1万2730円の上場来高値を付けた。
大日本住友製薬も大幅安。終値は700円(18.59%)安の3065円。
サンバイオは「SB623」の外傷性脳損傷プログラムは継続する。現在、第2相臨床試験を実施している。
創薬ベンチャー株
サンバイオの急落を受け、東証マザーズ上場のその他の創薬ベンチャーの株式も売られた。
終値はそーせいグループが124円(11.05%)安の998円、リボミックが31円(6.83%)安の423円。
マザーズ指数の終値は8.1%安となり、2018年2月の9.2%安以来の下落率となった。
サンバイオと同様に再生医療を手掛ける1部上場のJCRファーマは470円(7.79%)安の5560円で引けた。
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