8日の東京株式市場で日経平均株価は続伸。前日の米株高や円安進行で買いが優勢となり、昨年12月20日以来ほぼ3週間ぶりの高値で引けた。
終値は前日比165.07(0.82%)高の2万0204.04円。連日で3桁上昇となった。
業種別では石油、精密機器、海運などが上昇率上位、陸運、空運、食料品などが下落率上位。
ソフトバンクグループが日経平均を46円押し上げ、オリンパスも10円押し上げた。
海外メディアによると、ソフトバンクは米シェアオフィス運営のウィーワークに20億ドルを追加出資する。当初はハイテク・ファンド「ビジョン・ファンド」が160億ドルを投じて支配株を取得する可能性も検討されていたが、同ファンドの主要投資家がこれに難色を示したことで、ソフトバンクによる直接投資に計画が変更されたという。
今回の20億ドルの投資を含むソフトバンクのウィーワークへの投資総額は104億ドルになる。
ソフトバンクGの終値は418円(5.68%)高の7772円。
オリンパスは、モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に引き上げ、目標株価を3700円から4000円に引き上げたことが買い材料だった。
オリンパスの終値は280円(8.37%)高の3625円。
バイオ株物色
バイオ株を物色する動きが続くなか、サンバイオが大幅に3営業日続伸。終値は1150円(13.45%)高の9700円。サンバイオは一時、9740円まで上げ幅を拡大しており、昨年12月4日に付けた上場来高値9880円が射程圏内に入った。
再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした第2b相臨床試験に対し、カリフォルニア州再生医療機構(CIRM)から総額2000万ドル(約21億7000万円)の補助金を獲得しており、このうち昨年12月28日付で経過観察終了達成分の補助金100万ドルを受領したことを7日発表した。
そーせいも大幅続伸。終値は値幅制限上限の150円(16.16%)高の1078円。
そーせいは英製薬大手アストラゼネカと開発しているがん免疫療法の候補薬について、アストラゼネカから1500万ドル(約16億円)のマイルストン(一時金)を受け取ると7日発表したことが材料になった。