村田製などアップル関連株高く始まる、決算織り込み済みとの見方
・アップル10~12月期、売上高が前年比5%減
・アップル株、時間外で一時6%高
30日の東京株式市場でアップル関連株が総じて高い。同社が29日発表した2018年10~12月期決算は減収減益となったが、今月2日の業績予想の下方修正を受けた株価急落で織り込み済みとの見方が広がり、買い戻しが先行した。ただ、その後はドル安・円高の進行で一部の銘柄がマイナスに転じた。
午前10時55分、村田製作所は前日比265円(1.82%)高の1万4845円、TDKは20円(0.25%)安の7860円、ロームは60円(0.8%)安の7400円で取引されている。
米株式市場でアップルは時間外取引で大幅高となり、29日終値比5.7%高の163.50ドルで終了した。一時6%高となった。
アップル決算
10~12月期決算は、売上高が前年同期比5%減の843億1000万ドルとなり、9四半期ぶりに前年実績を割り込んだ。主力のスマートフォン「iPhone」の中国販売が想定よりも落ち込んだことが原因。iPhoneの中華圏(香港と台湾含む)での売上高は全体のおよそ20%から16%に低下した。
地域別売上高は中華圏が27%減の132億ドルとなり、6四半期ぶりに減少。米国や欧州、日本を含む中華圏以外の地域の売上高の合計は711億ドルとなり、前年同期比1%増だった。
純利益は0.5%減の199億6500万ドルだった。特別項目を除いた1株利益は4.18ドルで、市場予想の4.17ドルをわずかに上回った。
アップルは2日付で公表した投資家向けの書簡で、中国の景気減速を理由に18年10~12月期の業績予想を下方修正した。これを受けて、翌3日に株価は9.96%下落していた。
29日発表した19年1~3月期の業績見通しで、同社は売上高が前年同期比3~10%減の550億~590億ドルになると予想した。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。