サンバイオが一時ストップ高、野村が投資判断を「Buy」で継続
・野村、目標株価を6900円に設定
・好結果の対象疾患で開発進展の余地あるとの見方
7日午前の東証マザーズ市場で、創薬ベンチャーのサンバイオが大幅続伸。野村証券が投資判断を「Buy」で据え置いたことなどが好感されている。
午前10時4分現在、前日比459円(16.27%)高の3280円。一時、3325円(17.87%)高のストップ高を付けた。
野村証券は6日付リポートで、サンバイオの目標株価を新たに6900円とし、また投資判断を3段階中で最上位の「Buy」で据え置いた。
サンバイオが昨年11月上旬に上げ足を速めたことで、野村は12月に目標株価を1万3000円に引き上げた。しかし、1月30日以降の株価急落で、同社への評価を見直した。
複数の対象疾患
サンバイオは1月29日、開発中の再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした米国での第2b相臨床試験で主要評価項目を達成できなかったと発表。株価の急落をもたらした。
ただ、昨年11月からの上昇をもたらしたのは、同薬の外傷性脳損傷(TBI)を対象とした研究。日米共同研究での臨床第2相試験で主要評価項目を達成しており、サンバイオはこの対象疾患において開発を継続する意向を表明している。
野村はリポートで、足元の株価は脳梗塞のみならず、治験で好結果を得ているTBIの価値までをもき損するレベルまで下げていると指摘。TBIでの開発進展や、慢性期脳梗塞の治験再開の動きが進むことによる再評価の余地を見込んでいる。
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