ソフトバンクG出資の米スラック上場、時価総額ウーバーに次ぐ
・ソフトバンクG傘下ファンドが7.3%出資
・直接上場を採用
ソフトバンクグループ<9984>傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)が出資するビジネス対話アプリの米スラック・テクノロジーズ<WORK>が20日、ニューヨーク証券取引所に上場した。初値は38.50ドルで、ニューヨーク証取が事前に示した参考価格の26ドルを48%上回る水準。
終値は38.62ドル。時価総額は約195億ドルとなった。2018年8月の上場前の最後の資金調達ラウンドでの評価額は71億ドルだった。
米国株式市場に今年上場したテクノロジー企業の評価額としては、ライドシェア大手リフト<LYFT>の180億ドルを上回り、ウーバーテクノロジーズ<UBER>の750億ドルに次ぐ2位の規模。
今回の上場では新規株式の発行や売り出しによる資金調達はせず、既存の株式を取引所に登録する直接上場(ダイレクトリスティング)と呼ばれる手法を採用した。昨年上場した音楽配信サービスのスポティファイ<SPOT>も直接上場の手法をとっており、この手法を試みる大手企業はスラックが2社目となる。
スラックは2009年創業。世界でおよそ1000万人が同社のサービスを利用する。最大市場は米国で、日本はこれに次ぐ規模という。
スラックの19年2~4月期の売上高は前年同期比67%増の1億3482万ドル。一方、最終損益は3188万ドルの赤字で、赤字幅は前年同期より3割拡大。黒字化の早期実現が課題だ。
ビジョン・ファンドの出資
SVFは17年9月、2億5000万ドルの資金調達ラウンドをリードした。評価額51億ドルと伝えられているこのラウンドにはベンチャーキャピタルなど他の投資家も参加。SVFはその後、スラックに追加出資している。
スラックの開示資料によると、SVFのスラックへの出資比率は7.3%。
また、これより前の16年にスカイプを展開する米マイクロソフトがスラックの買収を検討したことが報じられている。
SVFはまた、5月に上場したウーバーの筆頭株主でもあり、同社に16.3%出資している。
21日の東京株式市場でソフトバンクグループは朝高後に下げる展開。午前11時6分現在、前日比125円(1.19%)安の1万390円で取引されている。
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