What is the news?
10/16発表の2018/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比11.2%増の110.03億USD、純利益が同29.6%増の8.36億USD。調整後EPSは3.06USDと市場予想の3.10USDを下回った。ハリケーン被害により、EPSが約0.07USD押し下げられた。調整後の税引前利益率は9.7%と前年同期から0.8%低下したが、会社計画の8.0-10.0%のレンジ内に留まった。
売上高のうち旅客収入は同11.6%増の101.20億USD。有効座席マイル当たり旅客収入(PRASM)が同6.1%増と会社計画の4-6%を上回って着地。燃料費が同42.2%の25.72億USDと増えたが増加分を100%吸収した。シカゴ・オヘア国際空港やデンバー国際空港、ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港など内陸部のハブ空港の輸送力が同9.7%増加したこともユニットレベニュー(座席マイル当たりの収入単価)の向上に寄与。有効座席マイル当り営業費用(CASM)は同6.4%増となったが、特別費用や燃料費を除くベースでは同0.4%減となった。
How do we view this?
2018/12期4Q(10-12月)の会社計画は、輸送力が前年同期比5.0-6.0%増、PRASMが同3.0-5.0%増、燃料を除くCASMが同1.0%減から同横ばい、燃料費見通しが2.41-2.46USD/ガロン、調整後の税引前利益率が5.0-7.0%である。2018/12通期の会社計画を上方修正。燃料価格の見通しを2.21-2.26USD/ガロンから2.26-2.31USD/ガロンへ引き上げた一方、燃料を除くCASMを前期比0.1%減から同横ばいとした従来計画から0.3-0.1%減に引き下げた。また、調整後EPSを7.25-8.75USDから8.00-8.75USDへ引き上げた。設備投資は36-38億USDで据え置き。輸送力は同4.5-5.0%増から同4.9%増と上限を引き下げた。2018/12通期市場予想は、売上高が前期比9.1%増の411.75億USD、当期利益が同5.9%増の22.56億USD。米国自動車協会(AAA)は、感謝祭を含む週に自宅から50マイル(約80Km)以上旅行に出かける米国人は前年同期比約5%増の5,400万人超と予想している。足元では原油価格が急落しており、燃料費負担の減少や燃油サーチャージの値下げによる需要喚起なども期待される。
【レポートにおける免責・注意事項】
本レポートの発行元:フィリップ証券株式会社〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町4番2号
TEL:03-3666-2101 URL:
http://www.phillip.co.jp/
本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリップ証券は、レポートを提
供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。当資料に記載されている内容は投資判断の参考として筆者の
見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身
の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害につ
いても責任を負いません。当資料の一切の権利はフィリップ証券株式会社に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じま
す。
<日本証券業協会自主規制規則「アナリスト・レポートの取扱い等に関する規則平14.1.25」に基づく告知事項>
本レポートの作成者であるアナリストと対象会社との間に重大な利益相反関係はありません。